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子どもを持つ親にとって、頭を悩ませやすいのが「勉強面」です。「うちの子本当に勉強嫌いで……」なんて語るママも、少なくありませんよね。しかしこれから先、どんどん勉強が難しくなっていくことを考えると……「本当にこのままで良いのかしら?」なんて、不安になってしまいます。 実は子どもが勉強嫌いで悩んでいるときには、親として「やるべきこと」と「やるべきではないこと」があることをご存じですか? 両者をきちんと知っておくだけで、子どもの勉強嫌いを克服できる可能性もアリ! 具体的なポイントをお伝えします。

 

■子どもを勉強嫌いにさせる原因を知ろう!

子どもはもともと、「学ぶこと」が好きな生き物です。子どもが持つ好奇心は、大人にはないもの。また自分の好きなことは、抜群の吸収力でどんどん飲み込んでいく点も、子どもならではの特徴と言えます。 本来子どもにとって、「これまで知らなかったことを知る」勉強は、楽しく、好奇心をくすぐるものであるはずです。勉強嫌いの子どもにとって、この前提が崩れてしまっている裏には、以下のような原因が潜んでいる可能性があります。 ・生活リズムが乱れている


・忙しすぎて、勉強する意欲が生まれない


・勉強しても、わからない


・周囲から勉強を強要されている


・勉強する意味がわからない 子どもの勉強嫌いを克服するために、親がやるべきこと、やるべきではないことは、すべてこれらの原因を取り除くための行動となります。 では早速、「やるべきこと」からチェックしてみましょう。

 

■勉強嫌いな子どものために、親ができること

勉強嫌いで手を焼いているパパやママは、決して少なくありません。「なんとかしなきゃ!」と思えたら、それは大切な最初の一歩です。できることから、少しずつスタートしていきましょう。具体的な行動内容は、以下のとおりです。 ★子どもの「わからない」ポイントを押さえる 子どもが勉強嫌いになる理由として、非常に多いのが「勉強してもわからないから」というものです。つまり、もっと前の段階でつまずいているにも関わらず、どんどん先へと進んできてしまったために、もうどうしていいかわからない!というわけですね。 まずは親が、子どものつまずきポイントを把握しましょう。現代では、動画やインターネットを通じて、つまずきやすいポイントを、わかりやすく解説してくれるようなコンテンツも充実しています。一緒に確認し、一つ一つつぶしていくことが大切です。 ★生活リズムを管理する 人間の学習意欲が生まれるのは、生活リズムが整っていて、心身ともに健康であるときです。寝不足や栄養の偏りなどが発生している状況では、落ち着いて勉強するのは難しいでしょう。 子どもが小さい頃は、寝る時間や起きる時間、食事の時間など、生活リズムを整えるのは親の役割です。 ★習い事など、子どもの負担を整理する 毎日習い事へ行った上で宿題をして、さらに自主学習もしよう!と思うと、単純に時間が足りないことも考えられます。大人よりも体力の少ない子どもにとっては、非常につらいスケジュールになっているケースも少なくありません。 疲れ切っているときに、新たに勉強しよう!と思うことは、大人であっても難しいこと。子どもの負担が大きすぎる場合は、思い切って整理するのも良いでしょう。 ★広い視点で「勉強」を捉え直してみる 勉強とは、何も教科書とノートだけを使って行うものではありません。「ケーキを子どもにカットさせる」と、分数や面積、円や角度の勉強になります。夜空の星から星座を見つければ、それは立派な理科の勉強です。実は勉強嫌いを克服するきっかけは、日常生活の至るところに存在しているのですね。 親にとって大切なのは、子どもの興味・関心を正しく把握することです。それに沿った「座学以外の生きた学習」を積極的に取り入れることで、自然と学習に興味を抱いていくはずです。