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初めての出産を迎えるママは、うれしい気持ちと不安な気持ちが入り交じり、複雑な心境に陥っているのではないでしょうか。分娩の痛みはどれくらいなのか、無事に出産できるか、子育てはちゃんとできるだろうかといった不安にかられ、逃げ出したくなることもあるでしょう。

 

子ども一人を産んで育てるのは、決して簡単なことではありません。ましてや初めてのことだと陣痛や分娩の痛みなどの恐怖もあり、子育てのことまで頭が回らないという人もいるものです。

 

今回は母親になるための心構えについてまとめてみましたので、出産に不安を感じたときに参考にしてみてください。

まずは出産を乗り切ること

ちゃんと子どもを育てられるかどうかを心配するよりも、まずは出産を無事終わらせることが母親の一番の任務です。

 

考えすぎていると自分の体調を崩してしまうこともあるので、まずは自分の気持ちを落ち着かせて、出産に挑むことが大切です。

 

体調を崩すと出産に支障をきたすこともありますので、万全の体調で臨めるよう体調管理が必要です。

 

不安になる気持ちは当然ですが、一度しかないこの出産をうまく乗り越えられるよう、気持ちをコントロールする必要があります。

 

出産スケジュールや、どのようにして出産が始まるかなどを確認しておき、いざというときにパニックにならないよう、前準備をしっかりしておきましょう。

 

経験談を聞いてみる

初めての出産となると、どのような痛みを経験するのか不安も多いものです。少しでも不安を減らすには、いろいろな人の経験談を聞いてみるのが一番です。

 

出産の痛みは人それぞれで異なります。陣痛が始まっているのにあまり気づかない人もいれば、耐えられないぐらいの痛みを感じる人もいます。

 

おしるしが表れてもなかなか陣痛がこなかったり、ギリギリまで破水しない人などさまざまです。

 

陣痛や分娩についていろいろな知識を身につけていれば、自分に陣痛が起きたときも対処することが可能です。

 

イメージどおりに行かないこともありますが、全く知識がないと対処を間違えてしまうこともあるので、事前に知識を身につけておくことは大切です。

 

また、いろいろな人の経験談を聞くことで、不安な気もちや恐怖を乗り越えたのは自分だけではないと、勇気をもらえることもあります。

 

みんな同じ経験をして出産していることを考えると、自分も頑張ろうという気持ちになれます。

 

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陣痛と分娩の痛みをしっておこう

出産する上で一番恐怖に感じるのが、やはり陣痛や分娩の痛みではないでしょうか。初めての経験だとなおさらのことです。

 

これまで経験したことのない痛みを迎えるため、自分が耐えきれるかどうか不安に感じてしまいます。

 

陣痛は出産をスムーズに行えるよう、子宮口を開かせるため収縮運動を始めるから起きるのであって、順調に赤ちゃんを出産できるよう子宮が促してくれているのです。

 

陣痛の痛みがひどくなるほど子宮口が開いている証明で、子宮口が全開すればいきむことが可能です。

 

分娩中も痛みは続きます。いきんだタイミングですぐに産まれると良いのですが、簡単に出てこないときも少なくありません。

 

赤ちゃんがスムーズに出てこないと、医師が産道に腕を入れて力を入れることもあり、かなり痛みを感じます。

 

お腹を強く押されたり、会陰切開するなど、痛みを感じることも多いですが、陣痛と分娩時の痛みは人によってさまざまです。

 

陣痛の痛みがひどすぎて、分娩時の痛みはあまり感じないという人もいれば、分娩時のほうが痛かったという人もいます。

 

陣痛と分娩時にどの程度の痛みがくるかは、実際に経験してみなければ分かりませんが、ある程度痛みがあることを覚悟しておくと、痛みを受け入れることもできるのではないでしょうか。

生まれた後の数カ月は試練の時期

出産が無事終わったら、あとは平穏無事な生活が待っているわけではありません。むしろそれからのほうが大変なことが多いでしょう。

 

赤ちゃんは睡眠サイクルや授乳サイクルが不定期なため、時間を問わず泣き出します。大人になると体内時計が機能しますが、生まれたての赤ちゃんはその機能が働いていないため、昼夜の区別がつかず、泣いては寝ることを繰り返します。授乳すると落ち着きますが、数時間もしないうちに泣き出すことが多いようです。

 

生後半年近くになると睡眠リズムが整ってくるため、長時間睡眠をとることができるようになります。しかし、この頃から1歳半頃まで夜泣きを始める赤ちゃんが多く、理由もないのに夜になると泣き続けることがあります。

 

赤ちゃんが生まれてしばらくはパパママにとって試練の時期であり、自由に睡眠すらとれないこともあります。

 

寝不足が続くとストレスもたまりますが、ここを乗り切れば、あとは普通の生活に戻ります。パパとママで協力しあいながら、夜泣きの期間を乗り越えましょう。

まとめ

出産にあたって、本当に自分が母親になれるか不安に感じるママも多いかと思われます。どれほど知識を身につけていても、実際に経験してみると思い通りにいかなくて、ジレンマを感じる人もいることでしょう。赤ちゃんを産んだから母親になるのではなく、子どもと一緒に成長していくことで母親になるものです。あせらず少しずつ良い母親になれるよう、頑張りましょう。