共働きの夫婦にとって、家事や育児の分担は大切な問題です。どちらかばかりに負担が大きくなると、ストレスがたまったり体調を崩す原因にもなるので、お互いに協力しあいながら家事育児は行わなくてはなりません。
とはいえ、実際には妻のほうが、家事や育児分担は大きいという家庭も少なくありません。夫が家事が苦手なことも多いため、結局は妻の負担が増えてしまうことも多いようです。
そんなことにならないよう、夫婦で平等に家事や育児をするには分担表を作っておくのがおススメです。そこで分担表の作り方や、家事を分担するときの注意点について、いろいろ紹介していきます。
家事項目を細分化する
夫にいきなり家事や育児を手伝ってほしいと伝えても、何をすれば良いか分かっていないことがほとんどです。最初から一つずつ手取り足取り教えなくてはならないため、逆に面倒に感じてしまうこともあるでしょう。
家事や育児の分担表を作成すれば、夫も自分が何をすれば良いか分かるため、一つ一つ夫にお願いをする必要がありません。
まずは自分がどのような家事をしているか、項目を詳細に書き出していきましょう。洗濯や料理、掃除とジャンル分けし、洗濯なら洗う・干す・たたむといったように、細かく分類分けしていきます。
人によってはさらに細かく分類しておかないと、洗濯物をたたんだ後に、そのまま放置してしまうこともあります。
自分の夫が家事に疎い場合は、使ったハンガーは元の場所にしまう、洗濯物はタンスにしまうなど、細分化しておいたほうが良いでしょう。
全く家事をしたことがない夫の場合、洗剤がどこにあるか、柔軟剤はどれかなども分からないこともあります。
その場合、手間はかかりますが家事項目を作る際に、洗濯に使用する洗剤やお風呂掃除に使用する洗剤、掃除機の場所など、備考欄に細かなことを記載しておきましょう。
家事スケジュールを決める
家事をする時間帯を考え、一日の家事スケジュールを組みましょう。朝・昼・夜に分けてしなくてはいけない家事を書き出し、スケジュールを組んでいきます。
夫婦によっては家事を行うタイミングも異なるので、自分が家事をやってほしい時間帯でスケジュールを組んでいないと、あとでケンカの元になってしまうこともあります。
洗濯物は朝干したいと思う妻と、夜洗濯して部屋干しでも構わないと思っている夫だと、家事に対する認識が異なるのでケンカになり、結局妻が全てやるようになってしまうと、分担表を作った意味がありません。
部屋干しするとニオイが気になる、部屋に湿気がたまりカビが生えやすくなるなどきちんと説明をすれば、夫も納得してくれるはずです。
お互いの得手不得手を明確にする
誰でも得意なものや苦手なものがあるように、夫にも妻にも得手不得手はあります。料理は妻のほうが上手だし手早く作れるけれど、夫は料理が苦手でキッチンを汚しまくってしまう、料理そのものがおいしくないなどといったこともあるでしょう。
時間帯によっては苦手なことでもしなくてはならないこともありますが、できるだけお互いが得意に思っているジャンルの家事をこなすようにすると、不満やストレスを感じることなく家事を行えます。
とはいえ、いつまでもチャレンジしなければ苦手なままですので、少しずつチャレンジさせていくことも必要です。
料理が苦手な夫なら、材料をカットして調味料を用意し、あとはフライパンで炒めるだけなど、少しずつ料理に慣れさせていくようにしましょう。
ホワイトボードを活用する
分担表をシート化してお互いの家事を遂行するのも良いですが、家の中であまりにもきっちりしすぎると、生活そのものが息苦しくなってしまうものです。
お互いにきっちりしているほうがやりやすいならそれでも良いですが、息苦しさを感じるようであれば、ホワイトボードで簡単な分担表を作るのがおススメです。
ホワイトボードにやらなければならない家事を書いておき、夫と妻で色のことなるマグネットを何枚か用意しておきます。
お風呂掃除や洗濯、アイロンやゴミ出しなど必要な家事を書いて、その家事をやったほうが自分の色のマグネットをその下に貼り付けておきます。
こうするとどの家事をしているかすぐに分かるため、あとはやっていない家事を分担することができます。
色分けすることで自分がどれくらい家事をしているかすぐに分かるため、平等になるよう積極的に家事を行うようになります。
アプリを活用する
最近では家事分担表のスマホアプリも登場しているので、こうしたアプリを活用するのも一つの方法です。
一般的なカレンダー機能を活用しても良いですし、家事分担専門のアプリを利用するのも良いでしょう。
家事分担アプリなら必要なタスクが表示されるため、やらなくてはならない家事が一目で分かります。
家事が終わったらチェックを入れることができるので、どの程度家事が進行しているかがすぐにチェックできます。
まとめ
夫婦で平等に家事を行うには、家事を見える化することが大切です。家事のチェック表を作るのも良いですし、アプリなどを利用してみるのも良いでしょう。相手にやらせるのではなく自分から積極的に家事を行えるよう、形にしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
文/富樫真由美