朝の通勤ラッシュは、働く人にとって大きなストレスですよね。満員電車に揺られ、仕事前からヘトヘトになってしまう人も多いのではないでしょうか。実は最近、ラッシュを避けるために“新幹線通勤”を考える人が増えてきました。
新幹線通勤ってアリだと思う?
新幹線通勤のために遠方へ引っ越そうとしている旦那さん
満員電車に押し込められるより、優雅に新幹線で通勤できるなら、通勤ストレスは軽減されます。しかし、毎日新幹線を利用すると、心配なのは交通費の問題。ある女性も、ネット上で「旦那さんが新幹線通勤するために引っ越したがっている」という相談を持ちかけていました。
彼女によれば、「現在の通勤時間は50分ほどですが、旦那は混雑して疲れるので新幹線通勤ができる遠方に転居したいと言っています」とのこと。そこで「通勤ラッシュを避けるため新幹線を使える場所に転居した場合、通勤のための新幹線代は一般的な企業で認められるものなのでしょうか」と意見を求めました。
世間の人の反応は?
世間の人たちは、“新幹線通勤をするための引っ越し”にどんな印象を持っているのでしょうか。 「さすがに会社が交通費を出すとは思えない。新幹線の費用がどれだけ高いか分かってる?」
「たとえ会社が交通費を出したとしても、非課税限度額を超えれば所得税がかかってくることも。あまり現実的ではない気がするなぁ」
「交通費の規定は会社によって様々なので何とも言えませんが、理由を見る限り認めてもらえなさそう」
「正直一般的な話ではないよね。仮に認められたとして交通費も全額は出ないでしょ」
新幹線通勤の“リアル”
実際に新幹線通勤をしている人たちの意見は?
特別な理由がなければ、新幹線通勤を認めてもらうのは難しそう。とはいえ、実際に新幹線で通勤している人は少なくありません。 「自分は会社が移転したため新幹線通勤が認められましたが、やはり人が少なくて快適ですね」
「転勤が決まった時、会社に願い出て新幹線通勤にしてもらった。子どもが生まれてマイホームを買ったばかりだったので、おかげで幸せです」
「例えば在来線と新幹線のどちらでも1時間かかるとして、快適さは天と地ほどの差がある。もしも交通費が支払われるなら絶対に新幹線がいい」
新幹線の定期券は自由席のみ!
新幹線で通勤や通学をする人のために、“新幹線定期券”というものがあります。定期券は在来線を組み合わせて作れるほか、並行する在来線に乗ることも可能。もちろん価格も定期割引きがあるので、上手く使えば便利かもしれません。
しかし定期券で乗車できるのは“自由席”のみ。定期を持っていても、新幹線の込み具合によっては座れないケースも出てきます。ネット上には、実体験を紹介してくれる人も多く見られました。 「新幹線通勤だからといって、いつでも快適な訳ではない。自分の乗る区間は結構人が多いので、座れないことは度々ある」
「座れなかった日は、『在来線と変わらないな…』と落ち込みながら通勤してる。まぁ立ってる人が溢れかえることはないけど」
「座れなくて辛いのは、朝より帰宅時かも。疲労がピークだと、新幹線で立っているのは本当にキツい」
遠距離通勤をする人に補助金を支給する自治体が増加中!
新幹線を使えば東京も遠くない?
近頃は、遠距離通勤者を対象に補助金を支給する自治体も増えています。いくつか例を見てみましょう。
・新潟県湯沢町(1人あたり月額最大5万円)
・長野県佐久市(1人あたり年額最高30万円)
・埼玉県熊谷市(1人あたり月額最大2万円)
・茨城県石岡市(月額上限1万6000円)※平成31年3月31日まで
・栃木県小山市(月額上限1万円)
どの地域も、新幹線や特急列車を使えば東京まで通える距離かもしれません。地方都市なら住居費用も抑えられるので、意外と節約になる可能性も。また自治体の補助金を活用すれば、会社から交通費が全額支給されなくても新幹線を利用できる人が出てきます。新幹線通勤を考える人が増えてきたのは、補助金制度が始まったのも理由の1つかもしれません。
補助金の支給条件に関しては、各自治体によって様々な規定があります。興味のある人は、この機会に新幹線通勤を視野に入れてみては?
文/長谷部ひとみ