education201902

道路交通法により、かならず設置・使用しなければならないチャイルドシートやジュニアシート。 でも、喜んで乗ってくれる赤ちゃんや子どもばかりじゃありませんよね。 ママが一人で運転している場合、子どもの様子に気を取られず安全運転で目的地にたどりつけるよう、できれば機嫌よく乗ってほしいもの。 今回は、チャイルドシートを嫌がってなかなか乗ってくれない子や大泣きしてしまう子には、みんなはどんな対策をしているのか調べてみました。

目次

チャイルドシートを嫌がる0歳児、まずは慣れるしかない?

「私は免許を持っていないので、運転は夫で、後部座席にチャイルドシートと私が座っていたのですが、どうも私が横にいると、抱っこしてほしくなるみたいでよく泣いていました。機嫌のいい日を見計らって私が助手席に乗ってみたら、意外とそのまま目的地まで行けたんです。手の届く距離だとどうしても甘えたくなっちゃうのでしょうね」(Kさん・28歳・当時0歳7か月のママ)

 

「私も、泣かせずに乗らせる方法があったら知りたいです!田舎でスーパーも遠く、上の子の習い事の送り迎えなどがあるので、けっこう低月齢から下の子をチャイルドシートに乗せていたのですが、吐くんじゃないかと思うほど泣く時があって。でも外出せざるを得ないので、毎回ではないけど、けっこうな回数、泣かせたまま乗せています。根競べというか、慣れてくれるのを待つしかないのかな…と思っています」(Sさん・36歳・4歳と0歳9か月のママ)

 

0歳代の赤ちゃんは、チャイルドシートを使わないと危険ということを言葉で言い聞かせてもまだ理解できませんが、ママが断固ゆずらない気持ちでいるか、かわいそうだからちょっとだけ…という気持ちでいるかは顔や態度で分かるはず。

 

とはいえ、毎回声の限りに泣き続けるのはやはり赤ちゃんにとっても大変なので、次のような工夫もおすすめです。

 

「いきなり車に取り付けて乗せると怖がって拒否する赤ちゃんも多いので、まず家の中で座らせて手遊びなど楽しい時間を過ごすといいですよ。うちも、あ、いつものねって感じで座ってくれました。これはテレビ番組でも紹介されてたのでけっこう有効じゃないかと思います」(Jさん・29歳・0歳6か月のママ)

 

その他、後部座席だけ日が当たっていたり、体がシートに包み込まれていたりと、ママが思うより赤ちゃんは暑がっている可能性もあります。

 

「少し薄着を心がけ、夏場は乗せる前にタオルにくるんだ保冷剤でシートを冷やしていました」というママも。

チャイルドシートを嫌がる1歳児にはおもちゃが有効?

1歳でも、全身でチャイルドシートを拒否するときの力の強さは相当なものですよね。「30分以上格闘した」というママの声も珍しくありません。

 

ママたちは、おもちゃをはじめこんな工夫をしていたようです。

 

「よく言われますが、吸盤式の鏡を取り付け、顔が見えるようにしていました。信号待ちなどでおもしろい顔をしてあげると喜んでいましたよ。対向車の人はびっくりしていたかもですが…(笑)。もちろん子どもの手が届かない場所につけてました」(Oさん・27歳・1歳0か月のママ)

 

「赤ちゃんの頃は大丈夫だったのに、1歳過ぎてなぜかチャイルドシートを嫌がることが増えてきました。大好きなキャラのハンドルのおもちゃを買って、車の外から見せると大興奮してそのまま機嫌よく座っていてくれました。電源スイッチがあるのですが、ちゃんと座ったらピカピカするんだよ!と言って、こっそり電源を入れるようにしたら、信じてくれて。3歳くらいだとばれちゃいそうですよね」(Dさん・29歳・1歳8カ月のママ)

 

ところで、チャイルドシートとよく似たものに「ジュニアシート」があります。

 

チャイルドシートほど体が固定されず、大人や年上のきょうだいと同じような座り方になることもあってか、こちらは嫌がらずに座る子もいるようです。

 

製品により使える身長などが異なりますが、一番早いもので1歳過ぎから使用可能なタイプがあります。お下がりのチャイルドシートなどで乗り心地が悪いようなら、1歳をめどに快適なジュニアシート兼用の製品に買い替えるのも手ですね。

チャイルドシートを嫌がる2・3歳児には

2~3歳になってくると、なぜチャイルドシートに座らなければいけないのかは、言葉で説明すれば理解できる子がほとんどです。

 

が、理屈では分かっても、実際にイヤなことはイヤ!というのがこの年頃でもありますよね。

 

「検診や買い物など必ず行かないといけない場合ではなく、子どもは喜ぶけど行く行かないは自由という公園やキッズスペースってありますよね。2歳の頃、急にチャイルドシートを嫌がるようになった時期があって、いつものように車まで来たらイヤ!!と暴れ出したので、じゃあ今日は行くのやめようね、チャイルドシートに乗らないと出発できないから、残念だけどまた乗れる日にしよう!と言って引き返してみました。このおかげか、単に気が変わったのか分かりませんが、その後はすんなり乗ることが増えました」(Mさん・30歳・3歳のママ)

 

「同じくらいの子たちが、楽しくチャイルドシートに乗ってお出かけしている姿を集めた動画があるのを発見して、機嫌のいいときに見せ、わーすごいね!こんど、〇くんもこの歌うたいながらおでかけしたいね!盛り上げました。毎回は無理だけど、ここぞという時に使える手かも」(Tさん・33歳・3歳のママ)

 

「週に2回、実家で祖母の介護を手伝いに行くため、かならず2歳の娘を車に乗せて行かないといけないんです。グズグズして機嫌が悪い時は、割り切ってDVDを見せています。その代わり家では見せないようにしているので、車だけのお楽しみってことで、泣きっぱなしよりいいかなと」(Iさん・34歳・2歳のママ)

ちなみに、チャイルドシートをしないとどうなる?

ちょうど、筆者の長女が生まれた2000年の4月に道路交通法が改正され、チャイルドシートの使用が義務付けられました。

 

最近ではお子さんをチャイルドシートに乗せずに運転している人を見かけることは滅多にありませんが、導入直後はまだ徹底されておらず、信号待ちをしている車の中がふと目に入ると、ハンドルを握るママのひざの上に赤ちゃんが座っていたり、後部座席に立ち上がって窓から顏を出している子を見かけることは時々あったんですよ…。

 

万が一チャイルドシートを使用しなかった場合、取り締まりに遭うと次のような処分となります。

 

  • 交通違反1点の加点
  • 罰金、反則金はなし

 

シートベルトをしていない場合も同じく1点の加点になります。

 

信号無視やスピード違反などの他人も巻き込んで危険を及ぼす行為と比べると処分は厳しくありませんが、赤ちゃん・子どもの命を危険にさらすという点では同じ。必ずチャイルドシートは使用しましょう。

チャイルドシートを嫌がる子 まとめ

小さい子、特に二人以上を連れて電車やバスに乗るのも気を使いますので、もし車で出かけられるならそちらを選びたいですよね。

 

できるだけ泣かずに乗ってほしいですが、先輩ママたちによると、「一時期だけ頑張って乗り切れば、ケロッと乗ってくれるようになった」という話もよく聞きます。 筆者の娘たちも、赤ちゃんの頃たしかに嫌がったことがありますが、思い出してみると期間は数週間もなかったように思います。

 

もちろん個人差はありますが、まずは安全第一!慣れてくれる日を目指して、色々工夫していきましょう。

 

文/高谷みえこ