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親にとって自分の子どもはかけがえのない存在。息子・娘のどちらであろうと、分け隔てなく愛情を注いでいるはず。しかし親の愛情というものを、子どもはなかなか素直に受け取ってくれません。ある女性も「母親は娘より息子の方が可愛い」と主張し、物議を醸していました。

母親は娘より息子の方が可愛い?


彼女が母親の“愛情差別”を疑い始めたのは、自分が体調を崩した時のこと。母親に体の異変を伝えたところ、「薬を飲んで寝ていれば治る」とたった一言返されて終わります。しかし兄が同じような状況に陥った際、母親は親身に看病していたそう。ここで彼女は、「あぁ…。やっぱり母親は息子の方が大切なんだな」という考えが芽生えてしまいました。

 

そんな体験談を彼女が披露すると、ネット上には反論が続出。世間のお母さんたちから「息子と娘どちらも変わらない。もしかしたらお兄さんの症状は本当に深刻だったのかも」「ウチも息子と娘が両方いるけど、同じように愛情を注いでる。それこそ兄妹で差別だけはしないように気を遣ってるしね」「どっちも可愛い我が子だよ。関わり方が違うだけ」など、様々な声が寄せられます。

 

一方で兄や弟を持つ女性は、「愛情差別はある」と意見を曲げない人も少なくありません。しかし母親側の主張を掘り下げていくと、“ある事情”が見えてきました。

教育は同性の子どもに厳しくなる傾向!


娘と息子の両方がいるお母さんの間では、「自分と娘を重ねてしまう。もちろん愛情は変わらないけど、娘の方ばかり厳しくしてるかも」「男の子は多少わんぱくでも気にしないけど、“女の子はおしとやかに”という育て方をしてる。そのため、どちらかというと娘を叱ることが多いかな」「“同じ女性だから”というのはあると思う。母親は娘に対して自分の理想を押しつけることも少なくないだろうし…」などの声が上がっています。

 

もしかすると娘に対しての母親は、息子よりも教育に気合いが入ってしまうのかもしれませんね。また逆に、「父親は娘に甘い」という説を唱える人も。

 

ネット上には、「母親は息子に甘くて父親は娘に甘い。これは正直あるのかもね」「同性の子どもに厳しく、異性の子どもに甘いのはどこの家庭にも見られる現象だと思う」「マザコンは男性、ファザコンは女性のイメージがある。きっとどっちもどっちなんだよ」といった意見も相次いでいました。

娘と母親は歳を重ねると“友達”になっていく?


母親にとっての息子は、いつまでも世話の焼ける“子ども”でしかないのかもしれません。一方で娘と母親の関係は、歳を重ねるにつれて“友達”のようになる場合も。ある男性は、「娘と母親の仲が良すぎて心配になる」という相談を持ちかけていました。

 

娘は社会人になっても実家から出て行こうとせず、給料のほとんどを母親との旅行やランチ、買い物に費やしています。もちろん浮いた話など1つもなく、休日は母親にベッタリ。さすがに娘の将来が不安になってきた男性は、世間の人へアドバイスを求めることに。

 

するとネット上には、「まずは結婚願望があるのか確認するべきでは? もしもないのであれば、社会人なんだしほっといても良さそうな気がします」「しっかり仕事をしているだけで十分でしょう」といった声が。意外にも、「結婚を視野に入れているなら多少気にはなるものの、心配し過ぎる必要はない」という意見が目立っていました。

 

親が子どもに注ぐ愛情には、様々な形があります。娘へ注ぐ母親の愛情は、大人にならないと分かり辛いタイプのものなのかもしれませんね。

文/牧野聡子