20190214konjyo01

仕事をより良くこなしていくには、生産性や効率が重要。気合いや根性で解決できるものでもありません。しかし現代社会では、まだまだ一般的な考え方ではないのかも。ある女性は「根性論を振りかざす上司にウンザリ」と漏らし、多くの人から共感を集めていました。

 

根性論から卒業しなければ働き方改革は実現しない?


彼女の職場にいる上司は、社員が一丸となって仕事をすることにこだわりを持っています。そこに生産性や効率といった考え方は一切なく、本来なら外注するような作業でも社員に投げてくるそう。そのため通常業務は時間外にこなさなければならず、社員は例外なく全員が苦しめられている状態。

 

また上司は管理職がやるべき仕事をせず、パートやアルバイトと同じようなことしかできません。「こういう根性論から卒業しなければ、働き方改革なんて一生実現しないように思えます」と嘆く彼女に対し、ネット上では様々な意見が寄せられました。

 

管理職が根性論を振りかざすのは間違い?


女性に共感する人は多く、「もちろん根性が必要な時もあるけど、それでは根本的な解決にならない。いつまでたっても職場の環境が良くなることはないだろうね」「気合いだ根性だと言って下の人間を無理やり働かせれば、管理する側は楽なんだと思う。業務の効率化を考えるのは大変だから」「そもそも気合いや根性を人に強要するのはおかしな話。そんな抽象的な言葉と共に無茶な注文をしてくるなら普通にパワハラですよ」などの声が飛び交っています。

 

一方で、「この手の“根性論脱却”が、汗をかきたくない人たちの言い訳に使われているような気も…」「管理職は個人の能力だけに頼らない仕組み作りを心がけるべきだけど、楽をしたいからと根性論を否定している人も多いと思う。時には根性も大事」「上司も悪いかもしれないけど、自分の中で生産性や効率を求めていけば解決できる問題も多いのでは?」と指摘する意見も少なくありません。

 

しかしこれに対しては、「だからといって時間外労働せざるを得ない状況になっているのはおかしい。さすがに限度がある」「気合いや根性で無茶な仕事量をこなせという話に納得できないだけ」「本来は、楽にこなしていてもしっかり仕事が回ってる状況こそ正しいはずなんだけどね。だから日本人は働き過ぎだと言われるんだよ」と反論する声も見られました。

 

根性論が理解できない若者たち


ここ最近ネット上では、「最近の若者に根性論は響かない」といった意見も大きな注目を集めています。

 

投稿者の主張は「学校の部活動などでも闇雲な練習は逆効果とされ、効率や科学的根拠を重視した方法が推奨されています」「もはや若者にとっては聞き慣れない言葉になっているため、根性論だと言われても理解できない人が多いのではないでしょうか」というもの。

 

すると世間の人たちからは、「近頃の若者はドライだからね。『気合いでやれ!』と言っても『無理なものは無理』で終わる気がする」「むしろ根性論という考え方が残っているのは、社会人でも上の世代だけ。いずれは完全に消えていくと思う」「若い子が根性論を理解できないため、どうしても管理職と話が噛み合わないという光景もよく見るなぁ」などの声が上がっていました。

 

日本企業が根性論から脱する日も遠くはないのかもしれません。

 

文/牧野聡子