「こども食堂」から見えてくる、子どもの食の現状
これまで「こども食堂」がテレビなどで紹介される時は「毎日の食事に困っている子どもを救う」という面が取り上げられることが多かったのですが、実際には、経済的には余裕があってもこども食堂へやってくる子もいます。
子どもの食については、以前から「こ食(しょく)」による弊害が心配されています。 「こ食(しょく)」は、現代の食生活の問題点を表すキーワードだといわれていて、次のような状態をさします。
- 孤食…一人暮らし・家族同居に関わらず、本人の意志に反して1人きりで食べる
- 個食…それぞれがバラバラ(個別)のものを食べる
- 固食…いつも同じもの(固定されたもの)ばかり食べる
- 粉食…粉モノ(パン、麺類など)ばかり食べる
- 小食…食が細い、ダイエットのために少ししか食べない
- 濃食…惣菜やファストフードなど味の濃いものばかり食べる
ウチにも当てはまる…とドキッとする「こしょく」があるのでは?
キャリア形成のために両親とも長時間労働が避けられず、晩ごはんを1人やきょうだいだけで食べる「孤食」になっている家庭もあります。
そんな子どもたちも「こども食堂」を訪れ、お皿を運ぶのを手つだったり、季節の行事を体験したり、他の子どもたちや地域の人々と触れ合って食事時のだんらんを楽しんだりしているとのこと。