2歳児の「イヤイヤ期」が過ぎたと思ったら、息つく間もなく「3歳児の反抗期」。知力も体力もグ~ンと成長してくるだけに、さらに一筋縄ではいかなくなってきます…とはいえ正論をぶつけたところで、3歳児の腹の虫がおさまるはずもなく。「いったいどう対処したらいいの?」と頭を抱えるママたちに、ナイスな対処法を紹介します!

3歳の反抗期を乗り越える!ママたちの声かけの工夫

困ったときは「ゲームしま〜す!」(一恵さん/39/サービス)

息子が3歳になってますます言うことをきかなくなり、自分の意志を貫こうとするようになりました。例えばとっても寒い日なのに「ジャンパー着るの嫌だ」「タイツ履きたくない」といった具合。こういうとき、私はいつもじゃんけんゲームをしています。

shutterstock_277258709

実はいま、息子はじゃんけんが大好き。「負けたらジャンパー着る勝負!」「ママが勝ったらタイツを履くじゃんけんしま〜す!」など、ノリよく勝負をしかけます。それでも息子が勝ってしまった日は、薄着のまま保育園に連れていくこともありますけどね(笑)。

 

公園に連れて行って「5時に帰る」と約束しても、「帰らない。まだ遊ぶ!」と言い張ることも増えました。どんなに言ってもダメなときは「ママと競争しない?」と電柱ごとにかけっこ競争しながら、家に向かうことに。

 

あるときは「黄色のもの見っけ勝負!」といって、指定した色のものを見つけるゲームをするなど、遊ばせながら帰宅。特に男の子の場合はこれが大成功で、叱るよりも楽だなと思います。

ママは◯◯だとうれしいな(友莉さん/36/パート)

娘が3歳になってから、自分の思い通りにいかないことがあるとすぐに「ママ嫌い!」と言うようになりました。物に対する執着も強くなり、忘れ物やなくし物をするとパニック状態になっちゃって。お片づけの時間になっても片づけないので叱ると、物を投げたり叩いたりしてくることも。

 

どう対処したらよいのか悩んでいたとき、テレビで「子どもを叱るよりも『ママは◯◯してくれるとうれしいな』と、ママを主語にした言い方の〝Iメッセージ〟にすると伝わりやすい」と知ったんです。さっそく実行してみることにしました。

shutterstock_622805627

「早くお片づけして!」と言っていたのを「ご飯の時間だから、お片づけしてくれるとママはうれしいな」と言い換えてみました。すぐにお片づけというわけではありませんでしたが、物を投げることはなくなりました。感情的に叱ると相手も感情的に反発するものですよね、この〝Iメッセージ〟試してみる価値ありますよ。

物欲の強いタイプ限定?!(美紀さん/38/派遣)

 娘が3歳のときは執着心が強く、欲しいものが手に入らないと道路に大の字で寝そべって大泣きしていました…あの頃はおもちゃ屋さんや本屋さんの前はできるだけ通らないようにしていたほど。

 

欲しい物が目に入るともう一歩も動かなくなり、買ってもらえるまで泣き暴れる始末。何を言ってもいっさい耳に入らなくなって、本当に困りました。通行人にジロジロ見られるのも恥ずかしくて辛かったです…買いものに行くのが苦痛で仕方なかったですね(笑)。

 

ところがあるとき何気なく「あーあ、サンタさんが見てるよ。クリスマスプレゼントもらえないかもー」と冗談のつもりで言ったら、娘がピタッと泣き止んだんです。あまりの効果に私の方がビックリ。

shutterstock_534849385

それからは「サンタさん見てるよ作戦」でひっぱり、クリスマスが過ぎたあとは「誕生日プレゼントは何だろなー?」に切り替え。物で釣るのはどうかという見方もありますが「物欲が強いタイプ」の娘には効果抜群、言っても聞かない3歳の反抗期はこの作戦で乗り切りました!

正解がないからこそ肩の力を抜きながら向き合おう

反抗期の真っ只中は、これが永遠に続くかのように思えて、お先真っ暗な気持ちになってしまうことも…でもそんなことはありません、これも「成長の証」です。〝正しい方法〟にとらわれすぎず、肩の力は抜き加減で、目の前のわが子に向き合ってあげてください!

 

ライター:木村 百
情報誌の編集者として激務をこなした後、フリーライターに。2人の子どもの育児ストレスでイライラしつつも、日々の自分磨きは欠かせないアラフォーです。実母も姑も近所で暮らしているため、いまも未来も不安は尽きず。毎晩のお酒だけがパワーの源。