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ゴミ屋敷は、住む人の心も、そして周辺住人の方々との関係性も壊してしまう、深刻なトラブルです。自分の持ち物については、自分自身に維持・管理する責任が生じます。しかし「気付いたときにはゴミ屋敷化してしまっている……」なんてお悩みを抱く方も、いるのではないでしょうか。 実は家をゴミ屋敷化しやすい人には、ある傾向があると言われています。特に注意したいタイプと共に、ゴミ屋敷を予防するためのテクニックを紹介します。

 

■「もったいない」「いつか使うかも」という気持ちが強い人

家がゴミ屋敷化してしまう原因の一つは、「モノを捨てられない」ということです。必要なモノだけではなく、そうではないモノもあふれている現代において、「処分し続ける」ということは、重要なこと。この「処分して家からモノを出す」という流れが滞ってしまうと、あっという間にゴミ屋敷化してしまいます。 特にモノがない時代を頑張って過ごしてきた高齢者の方の中には、どんなモノであっても「もったいなくて捨てられない」という方もいます。またどんなにボロボロの状態であっても、「いつか必要になるかもしれないから……」と語る方も少なくありません。 モノへの執着が強く、また手放すことへの恐怖心・不安感が大きい人ほど、家がゴミ屋敷化する可能性は高いと言えます。

 

■仕事や趣味に忙しすぎる人

モノ自体に興味はなくても、そもそも片付けやゴミ捨てに時間を使えないほど忙しい人も、ゴミ屋敷化に注意する必要があります。生活サイクルも多様化している今、「ゴミ捨てしたくても時間が合わず、どんどん溜め込んでしまう」こともあるでしょう。 また家の片付けや整理整頓は、労力を必要とする作業でもあります。仕事で疲れて帰ってきて、そんなことしていられない! 多少家の中がグチャグチャでも、ゆっくりとくつろいでいたい……。こんな思いを抱くケースも多いものです。 趣味や仕事など、外での生活が忙しい人は、そもそも自宅で過ごせる時間も少ないです。気付かないうちに、徐々にゴミ屋敷化してしまう可能性があります。

 

■注意欠如多動性障害(ADHD)である人

注意欠如多動性障害(ADHD)とは、発達障害の一つで、自分をコントロールする力が弱いことで、日常生活に影響を与えてしまう障害を指します。 ADHDの人は、注意力が欠け、動きたい気持ちや衝動的な感情を抑えるのが難しいという特性があります。「一つのことに集中できない」「モノをよく無くす」「片付けをするのが苦手」といった症状は、ADHDの方に当てはまる症状だと言われています。 こちらのケースに当てはまる場合、家のゴミ屋敷化を自分自身でどうにもできない可能性もあります。周囲の人の協力を得たり、専門の医師から指導を受けたりすることで、日常生活の中の「不都合」をうまくコントロールできる可能性があります。