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近年増加中のご近所トラブルの一つが、「ゴミ屋敷」に関するものです。気になるニオイや害虫など……近隣のゴミ屋敷に対して、「もう勘弁して!」と思っている方も多いのではないでしょうか。自分で片付けるわけにはいかないこそ……悩みは深くなりがちです。 このような場合には、どんな対策を取るべきなのでしょうか。住まい・ケース別の対処法を紹介します。

 

■近所にゴミ屋敷があるリスクとは?

ゴミ屋敷トラブルが増加している現代において、このトラブルは誰にとっても他人事ではありません。もし、近隣にゴミ屋敷があることに気付かないまま、住居の売買・賃貸契約を結んでしまえば、以下のような生活リスクにさらされることになります。 ・悪臭


・ネズミやゴキブリなどの生き物によるトラブル


・火事


・人間関係によるトラブル 家の中にゴミを溜め込めば、当然悪臭を発生させる原因になってしまいます。窓を開けられないほか、洗濯物の外干しが不可能になるなど、さまざまなトラブルが勃発するでしょう。 ゴミ屋敷で火事が起きれば、当然周辺に燃え移る可能性がありますし、そもそもゴミ屋敷の持ち主が、近隣住民と円滑な関係を抱けていない可能性も高いです。トラブルに発展するケースも、少なくないのが現実です。 ゴミ屋敷への対策として現実的なのは、「契約前に周辺環境をしっかりとチェックする」ということです。周辺にゴミ屋敷がある場合には、慎重に検討するのがオススメです。

 

■賃貸なら「引越し」がもっとも現実的

ゴミ屋敷の中には、住居の契約時に見抜けないタイプも存在しています。契約時はごく普通の家であっても、そこから何十年と生活し続けることで、徐々にゴミ屋敷化していくケースも少なくないからです。 周囲の人々にとって、非常に大きなリスクになるゴミ屋敷問題ですが、実は「法律」の側面からスパッと解決するのが難しいという特徴があります。警察や消防に連絡をしても、「家の中の所有物」に対して、できることは限られています。特に警察は、「民事不介入」という原則がありますから、「当事者同士で話し合いを」と言われてしまうことでしょう。 ゴミ屋敷問題の裏には、居住者が抱えるプライベートな問題が関わっているケースも多く、「迷惑だからなんとかして欲しい」と伝えたからといって、すぐに解決できるわけではありません。 このような状況の中、すでに発生しているさまざまな不快感から逃れるため、ゴミ屋敷から逃げる形で転居をする方も少なくないのが現実です。 もし、現在住んでいるのが賃貸住宅であれば、「住み替えが容易にできる」という点がもっとも大きなメリットとなります。「周辺にゴミ屋敷があり、どうにもならない」というのは、立派な転居の理由になり得るもの。少しお金はかかりますが、もっとも素早く、自分たちの生活を正常化できる手段となります。