子育ては、一筋縄ではいかないもの。日々「いったいどう対処すれば良いのだろう……」と悩みながらも、一生懸命に育児をしているママも多いのではないでしょうか。 子どもの困った癖にもいろいろありますが、今回取り上げるのは「泣き癖」についてです。 ちょっと叱られただけでもすぐに泣いてしまう子どもには、どう対処すれば良いのでしょうか。泣き癖の原因や年齢別の対処法などを紹介します。
■泣き癖の症状と、考えられる原因とは?
泣き癖とは、自身の感情を「泣く」という手段で表現することが、習慣になってしまっている状態を指します。 「子どもに泣かれると、ウンザリする」「ついイライラしてしまう……」なんてママは、少なくありません。 泣き癖のある子どもと一緒に生活していると、「ちょっとしたことで子どもが泣く」→「ママがイライラする」→「さらに子どもが泣く」なんて、負のスパイラルに陥ってしまう可能性も高いです。 とはいえ、まだ言葉をうまく操れない子どもにとって、「泣く」というのは感情を伝えるための重要な手段です。 0歳代の赤ちゃんであれば、要求のほとんどを「泣く」ことで伝えますし、1~2歳の子どもであっても、「泣く」という手段はコミュニケーションの重要な手段だと言えるでしょう。 しかし、いつまでも「泣く」という行為にだけ頼っていては、そのほかのコミュニケーション手段の発達が促せません。3~4歳になっても、「すぐに泣いてしまってどうにもならない」という場合に、泣き癖を疑ってみると良いでしょう。 泣き癖がつきやすいのは、どちらかというと「過保護に育てられた子ども」だと言われています。周囲の大人がなんでも先回りしてやってくれる環境や、泣けばすぐに思い通りになる環境で育ってきた子どもは、泣き癖がつきやすいと考えられます。
■泣き癖は成長の証でもある!
とにかく泣いて、周囲の大人たちの気を引こうとするのは、子どもの心や脳が発達してきた証拠でもあります。 すぐに泣いてしまう子どもの様子を観察してみると、「まったく涙が出ていない」ということも。いわゆる「ウソ泣き」というわけですね。 周囲の状況や、自分にできることが判断できるようになったのは、非常に喜ばしいこと。 しかし「泣き癖」を放置すれば、それ以上の成長を見込めなくなってしまいます。 また「泣けばなんとかなる」という技は、いつまでも通用するものではありません。泣き癖を放置すれば、いずれ困るのは子ども自身です。周囲の大人が適切な対処をすることで、泣き癖を軽減できる可能性があります。