■良質な母乳を作る食材を積極的に摂る

母乳は血液からできており、血液の原材料はママが口にした食べ物です。良質な母乳にするには、ママがどんなものを食べているかが大切です。 もし、赤ちゃんが母乳を嫌がったり、ミルクの方がよく飲んでくれたりする場合には、母乳の味が良くないのかもしれません。おいしい母乳を作るために大切な栄養素をみてみましょう。 ・鉄分 現代人に不足しがちな鉄分は、ビタミンCや動物性たんぱく質、亜鉛などと同時に摂取すると効率よく体内に吸収されます。手軽にできておいしい豚肉とほうれん草のソテーはおすすめのメニューです。 ほうれん草といえば、調理の際に茎のピンク色の部分を捨ててしまう方は多いですが、実はここがほうれん草の中で最も栄養が含まれているところ。コリコリと食感も良いので、きれいに洗って、葉と一緒に調理すると良いでしょう。 ・カルシウム 母乳作りに必要なカルシウムも積極的に摂っておきたい栄養素です。カルシウムが不足すると骨がもろくなるため、産後の体力回復にも影響を及ぼします。 牛乳やヨーグルトはもちろんのこと、じゃこやいりこといった小魚はおやつ代わりにおすすめです。 ・ビタミン さまざまな栄養素の吸収率をアップするビタミン群は、授乳期にも欠かせない栄養素です。 手軽にバランスよくビタミンB1を摂取できる食材としておすすめなのが、ナッツ類。1日一握りのナッツを食べることで、ミネラルやマグネシウム、鉄、亜鉛、銅といった豊富な栄養素がバランスよく摂れます。 また、豚や鶏のレバーにはビタミンB2が多く含まれており、美肌効果も期待できるため、適度に食べたい食材です。 ・葉酸 妊娠・出産を通して、何かと話題になる栄養素です。授乳中の貧血対策になるともいわれています。 葉酸を多く含む食材は、枝豆やブロッコリー、いちごなど。 葉酸を摂取する際には、調理方法にも気をつけましょう。

■痩せたくても激しい運動は禁止

芸能人は産後数カ月で仕事に復帰し、出産前と変わらないスリムな体を披露しています。それに憧れて、運動による過度なダイエットをするママが増えているそうです。 しかし、実はこれはおすすめできる行為ではありません。 授乳期に必要な総カロリーは1日に約2,500kcal。対して、成人女性の必要総カロリーは一般的に1,800kcal。つまり、授乳期は赤ちゃんのためにそれだけ多くのカロリーが必要だということがわかります。 そんな貴重なカロリーを運動による激しいダイエットで消費してしまっては、赤ちゃんに分け与える栄養が不足してしまう可能性があります。 また、産後数カ月は骨盤が緩んでいるため、激しい運動をすることでより歪みを生じる可能性もあります。 筋肉量も産前に比べると落ちているため、以前と同じような運動をすると疲労がたまり、育児もままならないという事態に陥ることも。 そうならないためにも、産後の運動はストレッチやヨガといった緩やかなものに抑え、赤ちゃんを育てることに注力することが、ママにとっても赤ちゃんにとっても良いのではないでしょうか。 ダイエットは赤ちゃんが卒乳し、ママが夜にしっかりと睡眠時間を確保できるようになってからでも遅くはありません。 赤ちゃんのお世話が大変すぎて、自分の健康管理まで手が回らないという方も多いでしょう。しかし、必ず楽になるときが訪れます。 今はパパや周囲の人の手を借りて、できる限り自分の体もケアしてあげることが大切です。 無理をしすぎず、ほどよく手を抜きながら、今しかない赤ちゃんとの生活を楽しんでくださいね。