片付けてもあっという間に散らかってしまったり、物があふれてしまって収納場所の確保に困っていたりしていませんか? また、頑張って「断捨離」を実行してスッキリしたのも束の間、いつの間にか断捨離前の状態に戻ってしまった経験をされた方も多いのではないでしょうか? そこで、収納のプロに「我が家のお片付けルール」を教えてもらうことにしましょう。
◆そもそも、「断捨離」をしても元の状態に戻ってしまうのはどうして?
まずは、不用品・不要品を処分する方法として行なわれている「断捨離」を行なっても、しばらくするとまた、元の物があふれた状態に戻ってしまうことが多いのは何故なのか考えてみることにしましょう。 断捨離を単なる不用品・不要品を処分する方法として行なっていませんか?確かに断捨離の方法や考え方の中に「不用品・不要品」を処分することは含まれています。 けれども、断捨離には、そうした「不用品・不要品」を処分する「捨」という考え方や方法だけでなく、「断」と「離」の考え方や方法が含まれています。 つまり、断捨離とはこの「断」と「捨」と「離」の3つの考え方を実際に行なうことになります。 この中の「捨」の部分だけを実行しても、「断」と「離」の部分を実行しなければ元の状態に戻ってしまうことになります。 それぞれの考えたについて確認しておくことにしましょう。 断捨離の「断」とは、新しく入って来るものの中で不要なものを断じることという意味があります。 様々なケースに適用することの出来る考え方ですが、「お片付け」という面で適用する場合は、何かを購入する前にそのものが本当に必要なものか、不要なものなのか判断して不要なものであれば購入しないということになります。 断捨離の「離」とは、何かを手に入れたいという強い想いに囚われてしまう気持ちから離れることになります。 買ったけれども使わないものというのがありますが、それはそれを買ったときに「手に入れたい」という想いが先行してしまって「本当に必要かどうか」という部分が置き去りにされてしまったことによって起こるケースが多くあります。 断捨離を成功させるためには、この意味を良く理解して実践しなければ、不用品・不要品を処分しても元の状態に戻ってしまい、また不用品・不要品を処分するという繰り返しになってしまう可能性がとても高いと言えます。
◆片付けを行なうときのNG行為
それでは、片付けを行なうときに気をつけなければいけないことやNG行為について収納のプロに聞いてみることにしましょう。 部屋を片付けるためには、不用品・不要品を処分することは大切ですが、その場の思いつきでものを処分してしまうことはNGになります。 ものを捨てられない理由として「いつか使うかも?」という考え方があります。けれども、そうした考え方に囚われてしまう理由として、ものを処分するときにその場の思いつきで処分してしまったことで後悔してしまった経験がある方もいるのではないでしょうか? 処分してしまった後で「捨てるのではなかった」と思ってしまわないようにするためにも、その場の思いつきで処分することはしないようにしましょう。 洋服や食品などのようにものの出入りが多いアイテムや収納場所からスタートすることもNGです。 これらのアイテムは処分するのに時間がかかってしまうものです。既に、片付けが習慣化されている場合は、こうした片付けに時間のかかるアイテムを行なって途中で挫折してしまうことは少ないでしょうが、片付けが習慣化されていない場合は、時間のかからないアイテムや収納場所からスタートされることをおススメします。