日本人の心、折り紙。
日本では子どもの頃から親しみある遊びですが、外国では、特に鶴など、「スゴイ!!」って驚かれるそうです。
確かに、日本人は手先が器用。
ただの四角い紙が色々な形を織り成す工程は、作るのも見るのも楽しいですね。
先日、「お茶の水おりがみ会館」というところに行きました。
ちょっと立ち寄るだけのつもりだったのですが、時間を忘れて長居しちゃったほど!
その魅力をご紹介しますね。
●おりがみ会館の魅力●
まず、外観はこんな感じ。
クリスマス前だったのでツリーが飾ってありました。
よく見ると、トナカイや雪の結晶などのモチーフは全て折り紙!
会館に入るとすぐ、たくさんの作品がズラリと並んでお出迎えしてくれます。
これ、折り紙で作ったの!?と、まじまじと見入ってしまうものばかり。
これらの作品には手を触れられないので、小さなお子さん連れの方は要注意です。
会館は6階建て。
エレベーターの手前に階段が少しあり、私たちは数段だけ自力でベビーカーを運びましたが、リフトの使用も可能だそうです。(1階に留め置きもできるとのこと)
2階にも展示がありますが、ここは階段でしか行けないので、抱っこと併用するなど工夫が必要です。
メインは3階のショップ!
「折り紙だけでこれだけの本があるの!?」と圧倒されるほどたくさんの書籍と、色とりどりで種類豊富な折り紙や和紙、小物などが販売されています。
その数、約2000点もあるそう!
季節にあった工芸作品もズラリと並び、「これ本当に折り紙?」と、目を見張るものばかり。 この時は12月だったので、サンタさんやトナカイが作れる折り紙キット、お正月に飾れるイノシシのモチーフなどが飾られていました。
●運が良ければ館長さんのスゴ技が見られるかも●
その奥では、運よく館長さんのデモンストレーションが開催されていました。
館長さんが作る折り紙は魔法みたいな完成スピードで、まるでマジシャンみたい!
手元は全く見てないし、折り目もテキトウ!!(笑)
でも、ちゃぁんと作品が出来上がるんです!すっごく鮮やか!!
「折り紙は、端と端をぴったり合わせて、折り目もキッチリつけないと、綺麗な作品は完成しない!」って思い込んでいたけれど、「そんなことないんだ!」ってメカラウロコ!!
折り紙にも流派があるそうですが、折り紙に対する先入観が覆されて、心底驚きでした。
(館長の小林一夫さん)
子どもたちの「これ作って!」リクエストにも答えてくださり、完成品はもらうことができました。(いつでももらえるわけではないそうで、私たちはラッキーでした!)
触れてみると、これまで100円ショップで手にしていた薄い折り紙とは明らかに紙質が違う!
厚手の紙でシッカリとしていて、とても折りやすそう。
そして完成品も、すぐに破けたりしない強度がありました。
クリスマス前だったので、店内にはクリスマスリースが飾られていました。
赤と緑の両面折り紙(これも厚みがちゃんとある)を使ったクリスマスリース。
4つ折りにした折り紙に両サイドからハサミで切り込みを入れて、交互にボンドで止めたものを6個合わせただけでリースの完成!!
とっても簡単で、ハサミの切り込みの入れ方も、深すぎたり浅すぎたりしても完成度にそれほど影響することなく、これまた感動的な作品でした。
折り紙をカットする際の工芸用ハサミも販売されていて、普通のハサミでカットすると先端に僅かな段差ができてしまいますが、ハサミの先端がとてもスリムで鋭利になっているため、仕上がりがすごく綺麗。
なにごとも、素材の質やツールが大事なんだなと実感しました。
館長さんが携わった書籍を購入するとサインしてもらえるということで、8歳長男が選んだ書籍がコチラ。
(親子で楽しむおりがみずかん/学研)
動物や食べ物などの親しみやすい作品を始め、ポチ袋や写真たてなど実用的なものまで、実に種類豊富!
難易度が動物の表情で示されているのも分かりやすく、ナイスなセレクト!
書籍の中の作品を実際に折ってもらい、サインもいただきました。
ただ単に折り紙や本だけを購入するよりも、「作ってみたい!」と、子どもたちの興味も深まったようです。
帰りの電車の中では、さながら折り紙大会!
折り紙の作り方の本は、大人が読んでも難しい箇所があるので、小2ではなおさら。
私と息子とで1枚ずつ折り紙を用意して一緒に進めていくと、「できないー!」とイライラされることなく折り進めていけました。
3歳は一緒に手を添えながら教えると、そのうち折り方を覚えて、一人でどんどん作っていきました!
帰宅後にはクリスマスリース作りにも挑戦!
購入してきた両面折り紙をそのままのサイズで作れば大きなリースが。
4等分にしたもので作れば小さなリースができて、部屋の中が一気にクリスマスらしくなりました♪
折り紙といえば、昆虫やケーキなど、折り線やカラフルな色とデザインが配置されていて、その通りに折ればまるでホンモノのような作品が作れるものも売っています。 (こちらの会館にもあり、子どもたちにせがまれ一緒に購入してしまいましたが。笑)
しかし、例えば積み木で言えば、色のついた積み木よりも白木の積み木の方が、想像力がふくらみ、無限に創造の世界が広がる。それと同じことが折り紙でも言えると感じました。
作り方が決まっている昆虫やケーキの折り紙よりも、ただの四角い折り紙の方が子どもたちの創造力を伸ばしてあげることができそう!
眺めているだけでも本当に飽きないので、私もまた季節ごとに訪れたいです。
今回は館長さんのデモンストレーションに釘付けで、4階の染め紙工房に行きそびれてしまいました。 扉が開いているときは自由に見学できるそうなので、次回は合わせて立ち寄ってみたいと思います!
展覧会や折り紙教室なども定期的に開催されているそうなので、ぜひ訪れてみてくださいね。
●お茶の水おりがみ会館●
https://www.origamikaikan.co.jp
東京都文京区湯島1-7-14
電話:03-3811-4025
営業時間:9:30〜18:00
入館:無料
CHANTOママライター/ささきけいこ