保護者と先生の協力のもとに学校運営を支える団体であるPTA、その活動に関しては多くの疑問や議論が交わされることも多々あります。なかには、古い掟をそのまんま引きずっていたり、誰も反対しないから、といった理由で存在する〝謎の係〟があるようです。ママたちの声を聞きました。
古いルールが改正されないままに…(美幸さん/36歳/営業職)
子どもの通う小学校には、「子どもが在学中に必ず1回はPTA役員をやる」という暗黙のルールがあります。ただし、このルールができたのはだいぶ昔のこと…まだこの辺りに住宅街やマンションが建つ前で児童の数が少なく、1人1回やらないと人数が足りなかったころの話。最近は住宅地開発のために世帯数が激増、子どもの人数が多くなったので状況はかなり変わっています。 「それなら1人1回ルールを撤廃すれば良いのでは?」と思いますが、その不文律の改正に着手する勇者もいないまま…人数合わせのため〝謎の係〟を増やす方向にいってしまったのです。
例えば…PTAの集まりのときにお茶を購入して配る「お茶係」。催しやイベントに花を用意して彩りを添える「お花係」。仕事の手分けや班分けなど、なにかにつけて名簿を作成する「名簿係」など。 どう考えても「それは必要…?」と疑問だらけ。そんなことより、早く「1人1回ルール」がなくなることを、心から願っています。