ここ数年若いママたちの間で広がっている、赤ちゃんの生後6か月のお祝い「ハーフバースデー」。 もともとは、欧米で長い夏休み中にお誕生日を迎える子のために、半年ずらしてバースデーパーティーを開く習慣を「ハ―フバースデー」と呼びます。 しかし現在の日本では、赤ちゃんの生後半年を祝うとともに、新生児の育児を乗り切ったママへのねぎらいも込めてパーティを開き、記念撮影などをするイベントとして人気を集めています。 今回は、ハーフバースデーを迎えたママたちに「食事やケーキはどうしてる?」「自宅でできる可愛い飾り付けは?」など、みんなからアイデアを集めてみました。ぜひ参考にして下さいね。
レストランで食事、イベント…ハーフバースデーのお出かけ先は?
「ハーフバースデーの主役は赤ちゃん」とはいえ、まだ生後6か月。お祝いしてもらっている雰囲気を楽しむことはできても、何をしているのか理解できるのはもう少し先ですよね。
「半年間の育児を乗り切ったママと支えてきたパパがお互いをねぎらう」という意味合いを重視して、レストランで食事をしたというKさん(32歳・1歳のママ)。
「ホテル内のイタリアンのお店で、個室を予約しました。ちゃんとハーフバースデープランが用意されていて、離乳食も準備してくれるんですよ!大人にはドルチェ、子どもにはフルーツを使ってデコレーションしたデザートを用意してくれました。うちの子は夜泣きがひどくて私はいつも寝不足、料理も得意でないし、家で凝ったお祝いをしてあげるのは無理だと思い、相談してこうしました!大満足です」
「ハーフバースデー」プランを用意しているお店では、スタッフさんが記念撮影をしてくれるサービスや、アレルギー対応の離乳食を提供してくれることも多いので、問い合わせてみると良いですね。
また、ベビー用品の「アカチャンホンポ」や「ベビーザらス」では、ハーフバースデーを祝う無料イベントも開催しています。
王冠をかぶっての記念撮影や絵本の読み聞かせ、ハッピーバースデーの歌、手形を取るなど盛り沢山の内容で、帰りにはおもちゃやおしりふきなどのベビー用品がお土産にもらえることも。
参加は無料ですが、いずれも事前予約制なので、詳しくはお店の公式サイトから確認して下さいね。
アカチャンホンポ「スマイル子育てカレッジ・イベント開催のお知らせ/ハーフバースデー会」
ハーフバースデーのお祝い料理は、「絵本みたいな離乳食」がブーム?!
ハーフバースデーの時期(生後6か月)は、まだ離乳食が始まるか始まらないか…という赤ちゃんがほとんどだと思います。 食べられる食材や調理法は限られていますが、この日は少し工夫して、可愛く楽しい盛り付けにトライするママも多いよう。
代表的なのは、おかゆをカップに入れて、プリン型のようにお皿にひっくり返して出すというもの。固めのおかゆの間に、かぼちゃ・人参の裏ごしなどをサンドするとより彩りがよく、まるでケーキのような見た目に。 また、平らなプレートに野菜の裏ごしなどを配置して絵本の1ページのように見せる方法もインスタグラムなどで人気を集めています。
例えば、「はらぺこあおむし」は、マッシュしてだし汁でのばした人参、胴体はほうれん草とジャガイモに、かぼちゃで「HAPPY HALF BIRTHDAY」の文字を描き、「アンパンマン」なら、顔の部分は少しだけかぼちゃで色を付けたおかゆ、鼻はゆでてマッシュした人参などで作ります。
大好きなキャラクターに、赤ちゃんも喜んで食べてくれそうですね。
ハーフバースデーにはどんなケーキを用意した?ろうそくは?
お誕生日といえば思い浮かべる「ケーキ」ですが、ハーフバースデーの赤ちゃんには、生クリームたっぷりで味の濃い一般的なデコレーションケーキは消化も悪く内臓に負担がかかるため、まだおすすめできません。 ママたちは、6か月の赤ちゃんにはこんなケーキを用意していたようですよ。
「ヨーグルトは食べられるようになっていたので、形を作るため、一晩コーヒーフィルターで水きりをした水切りヨーグルトを土台にしました。デコレーションは、バナナとイチゴをスライスしたものや、さつまいもの裏ごしなどを小さな型で星形に抜いたものを飾りました」(Yさん・27歳・0歳のママ)
「薄くやわらかく焼いたパンケーキを数枚重ねてケーキ風にしました。ハーフバースデーなので、半分という意味を込め、薄く切ったバナナや桃の缶詰を“半分”にカットしてトッピング。」(Hさん・28歳・0歳のママ)
ところで、1歳ならろうそくは1本ですが、ハーフバースデーの場合はどうなるのでしょうか?
ろうそくメーカーや100円ショップでは、1/2(二分の一)をデザインしたかわいいろうそくが発売されています。中には安全性に配慮して炎の部分までデザインされたものがあるので、火をつけなくても楽しめそうですね。
また、乳製品のアレルギーなどがあってケーキを食べるのが難しい場合や、まだ離乳食を始めていない場合には、紙おむつを組み合わせてケーキの形を作り、リボンなどで飾った「ダイパーケーキ」という手も。
「妹がうちの娘のハーフバースデーのために、可愛いおむつのケーキ(ダイパーケーキ)を作ってくれました!赤ちゃんとケーキで並んで写真を撮るととても可愛く、感激です」(Jさん・30歳・0歳のママ)
ハーフバースデーの記念写真はどう撮る?飾りはどうする?
ハーフバースデーの記念写真をプロに依頼する場合、写真館・スタジオならほとんどが衣装の貸出・撮影に対応してくれます。 費用はかかりますが、プロの撮影した美しい映像が残せて、衣装も豊富、家族やきょうだいとも一緒に撮影してくれるのでいい思い出になりますね。
撮影料金や価格はそれぞれ異なりますが、相場は基本料金3000~5000円に、データの入ったCDなどの記録媒体と、アルバムや写真プリント代を合わせて20000~30000円程度見ておけばよさそうです。
自宅で撮影する場合は、リビングなどの壁を可愛く飾り付けて、その前に赤ちゃんを座らせて撮影する人が多いようです。
よく見かけるのがカラフルな三角形の旗をつなげた「ガーランド」。 雑貨屋さんでも売っていますが、気に入った紙を切って手作りすることもできますし、インターネットで探すと無料で型紙がダウンロードできるので、印刷して切り抜くとかんたんに作れます。
また、「HAPPY BIRTHDAY」の文字や「1/2」をデザインしたバルーン(風船)を壁や赤ちゃんの側にセットするのも可愛くて華やかな写真になると人気です。
赤ちゃん自身には、あまりきゅうくつな衣装は負担が大きいので、すぐにつけられて見栄えのするヘアアクセサリーがおすすめ。 女の子なら、レースのついたカチューシャやヘアバンド、花冠、ティアラなどが通販やおもちゃ屋さんで手に入りますし、男の子には、「画用紙や折り紙を使った王冠を作ってあげた」というママが多いようです。
まだおすわりができない赤ちゃんには、床に可愛いグッズをセットして、寝かせた赤ちゃんを撮影する「寝相アート」が人気。
特に「かわいい!」「記念になる!」と人気なのは、紙おむつを床に並べて「/2」の部分を作り、赤ちゃんを「1」の位置に寝かせて「1/2」という文字を作る寝相アートです。 インスタグラムで画像を探してみると、素敵なお手本がたくさん見つかりますので、ぜひ一度ハッシュタグ「#ハーフバーズデー」で検索してみて。
まとめ
1歳のお誕生日は、昔から「お餅を背負って歩く」など、祖父母も一緒に盛大に祝う風習が残っていますが、新しいお祝いの「ハーフバースデー」は、カジュアルにママのこだわりを思うぞんぶん発揮して祝うことができそうですね。
もちろん、仕事や体調の関係で「ハーフバースデーなんてしていられない」というママも、昔から伝わるしきたりではなく、やらないと縁起が悪いといったものではないので心配しないで。 出来る範囲で、あくまでも楽しく、ハーフバースデーを祝ってあげたいですね。
文/高谷みえこ