新作アニメ『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』原作者が語る「子供が漫画家の夢を掴むには」

—— アニメの見どころを教えてください。

漫画と違って「動く」ので、ハルがより可愛く描かれています。誰が観ても可愛いって思うくらい、猫らしい動きが楽しめます。人間パートと猫パートは、色合いなども変えて描かれているので、目線の違いもとてもわかりやすく感じると思います。

ハルの動きは本当に可愛いのですが、何もしていない、動いていなくても可愛いと思いました。普段、平面の作画で「可愛さを描くこと」に試行錯誤しているのですが、動かれてしまうと……、敵わないですね（笑）　そこはアニメならではの見どころです。

—— 声優さんもとても豪華ですよね。

オーディションのときから、たくさんの声優さんの演技を堪能させていただきました。オーディションは2日間あったのですが、1日しか参加できなくて……、とても悔しい思いをしました（笑）　どの声優さんも、それぞれぴったりの演技をしてくださって、流石だなと改めて感じました。イケボの無駄遣い！　と言われそうなくらい動物キャラにイケボの方が参加してくださいました。

特に、津田健次郎さん演じるロクは、ダンディでかっこいいときと、ごろごろって甘えるときのギャップが魅力なのですが、想像以上の演技でオーディションのときから心を撃ち抜かれていました。なので、ロクが津田さんに決まったと聞いたときは、本当にうれしかったです。

—— お気に入りのキャラクターはいますか？

素晴の幼馴染の大翔（ひろと）ですね。性格も容姿も好みのタイプです。毛先がぴょんぴょんはねているところとか「かっこいい！」って思います。勝手に素晴の家に入ってくるけれど、憎めないキャラで好きです。

私も矢坂兄弟が好きです。大翔、妹の渚、さらにその下に双子の弟の隼翔、鳴海がいて、そのまた下に、妹の海空がいるのですが、みんなのワイワイ仲良しな感じが大好きです。作画を担当する身としては、大人数がワーッと出てくると大変なのですが（笑）　賑やかで楽しくてテンションが上がります。