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出産は、生命がこの世に誕生する感動的な瞬間ですよね。我が子との初対面を、夫婦で一緒に味わいたいと考える人も多いはず。しかし“立ち合い出産”が原因で、喧嘩が勃発してしまった夫婦もいるようで…。

 

立ち合い出産をめぐるバトル


とある妊娠中の女性は、旦那さんに「立ち合い出産をしてほしい」とお願いしたそうです。快く了承してくれるかと思いきや、旦那さんは“したくない”と頑なに拒否。具体的な理由を聞いても、「自分の周りに立ち会った人はいないので一般的ではない」とあやふやな回答ばかり。さらに旦那さんから「自分だけが辛いのは不公平だと思っている、そういう考え方が嫌い」と言われてしまいます。

 

一方彼女も、心の中では「大して役には立たないだろう」「私がどんなに痛い思いをして産んでいるのか知るべき」と思っている様子。もしも旦那さんがどうしても嫌な場合は、「この人には何も期待しない。子供も抱かせたくないし、産まれる時も知らせる義理はない」とまで考えているようでした。

 

彼女の心の叫びに対して、先輩ママたちからさまざまな意見が続出。立ち合い出産経験者からは、「旦那と2人で喜びすぎてわんわん泣いたのはいい思い出。旦那さんが立ち会ってくれるように諦めずに説得してみて!」「旦那さんも家族だから、妻のお願いくらい聞いてあげてほしい」「うちの旦那は“立ち合いしてよかった”と言ってるから、もう一度優しく話し合ってみましょう」と励ましの声が上がっています。

 

旦那さんは血が怖い!?


しかし「強制しないほうがいい」と考える人は多いようで、「いざ分娩台に上がると、周りに人がいないほうがよくなる」「無理強いさせることがダメ。イヤイヤ来た人に見てもらいたくないでしょ」「どれだけ自分が辛いかわからせてやりたいなんて傲慢」「そもそも医師や看護師が真剣に働く“プロ”の領域である分娩室で、素人がウロチョロするのが考えられない」「お子さんはあなたがどれだけがんばっているかを証明する道具じゃありません」「立会い出産しない=愛情が無いではないよ」といった厳しい意見が。

 

また“旦那さんは血が怖い”と説く人からは、「血を見た瞬間に眩暈がして倒れる人もいるくらいだからね」「血が苦手っていう男の人は結構多い」「うちの旦那は出産シーンを見て気絶していました。旦那さんもそっちタイプかも」「血に慣れてない人もいるから、現場で大泣きする可能性大」などの見解が上がっていました。

 

年齢別の割合


立ち合い出産に対して賛否の声が上がっていますが、実際に世の中の人たちはどれくらいの割合で出産に立ち会っているのでしょうか。大手製薬会社「ゲンナイ製薬株式会社」が行った“出産に関する調査”では、驚きの結果が出ていました。

 

ゲンナイ製薬は第一子を出産した20歳から44歳の既婚女性を対象に、「出産時に夫は立ち会った?」というアンケートを実施。「はい」という回答が全体の56.2%で、「いいえ」と答えた人は43.8%となりました。また年代別に立ち会った人の割合を見てみると、20歳から24歳が61.8%で25歳から29歳は63.7%。30歳から34歳は56.9%、35歳から39歳では52.9%という結果に。さらに40歳から44歳の人たちは44.3%で、若い世代のほうが立ち会う傾向にあるようです。

 

このデータにネット上では「うちも旦那に立ち合い出産するか聞いてみようかな!」「昔は立ち合い出産って考えられなかったけど、最近は旦那さん側から参加したいっていう人も増えてるみたいだね」といった反響が起こっていました。

 

立ち合い出産する場合は、夫婦でしっかり話し合ってから挑むようにしましょう。

 

文/長谷部ひとみ