ハイハイが上達した生後8カ月頃の赤ちゃんは、次につかまり立ちや伝い歩きを覚え始めます。そこで登場するのが、赤ちゃんの歩みをサポートする“歩行器”。しかし近年「歩行器を使うと、ハイハイや歩くのが逆に上達しないのではないか?」と考えるお母さんが急増しているようで…。

 

歩行器の賛否


とある新米ママの息子は生後10カ月。しかし未だにハイハイや腹ばいを覚えていないそうです。普段は、近所に住む両親が買ってくれた歩行器を愛用している息子。一生懸命に歩行器で歩く息子の姿は、とてもかわいらしくて彼女の癒しになっていました。ところがある日、知人から「歩行器に乗せてるから、ハイハイや腹ばいもできないんじゃない?」といった一言が。知人の言葉が忘れられず、彼女は「ハイハイさせるためには歩行器を使わないほうがいいのかな…?」と思い悩んでいるようです。

 

彼女の悩みに対して、先輩ママたちからさまざまなアドバイスが続出。実際に歩行器を使って子育てをした人たちからは、「ハイハイが抜けても別にいいんじゃない? うちの子たちは歩行器ずっと使ってたけど問題なく成長してますよ!」「私は8人姉妹兄弟でしたが、全員が歩行器使用者です。ハイハイせずとも健康な大人になりました」「ハイハイは個人差があって、ほとんどしないタイプの子どももいるから心配いらない」「全員がハイハイしなければいけないっていうルールもないですしね。歩行器ガンガン使っちゃいましょう!」といった声が上がっていました。

 

歩行器はあくまで“オモチャ”!?


一方で「ハイハイを覚えてから歩行器を使うべき!」と考える人たちからは、「ハイハイは成長するにあたって、首をしっかりさせたり手足腰も丈夫にさせます。歩行前のハイハイ時期は本当に大事」「正直、赤ちゃんの成長に歩行器は必要ないと思います。歩行器に入ってると親が楽だから使いたがるだけ」「ハイハイは脳を活性化させるために必要な運動だと思いますよ。可愛いからといって歩行器に乗せてたら子どもがかわいそう…」「何でも育つ順序があり、それを飛ばすと後々に歪みが出てきますよ。ズリバイすらできない子は、歩行器に慣れても独り歩きはまともにできないかも」と厳しい意見が。

 

また“歩行器=オモチャ”と思っている人たちもいるようで、「赤ちゃんも自分で自由に動けるし、視界が変わって楽しそうだからオモチャ感覚で使っていました」「どちらかというと、訓練には使わず一緒に遊ぶ時だけ使用しています」「あくまでハイハイができる前提ですが、歩行器は家の居間限定。小さな段差でも危ないし、ぐずった時だけ機嫌取りのために乗せていますよ!」などの具体的な使用用途も上がっていました。

 

おしゃぶりのメリットやデメリット


歩行器以外にも、ベビー用品には賛否の声が上がっています。中でも生後間もない赤ちゃんが使う“おしゃぶり”は、お悩み相談サイトで話題になるほど。

 

事の発端は、育児に励む女性の「赤ちゃんの指しゃぶりが激しく、口の周りや手がヨダレでかぶれたから使用を検討しています。経験談等聞かせていただきたい!」という投稿でした。彼女の悩みに“おしゃぶり反対派”の人たちからは、「歯並びが悪くなるって聞いたことがあります」「出っ歯になるという噂が…」「やめる時に大変だから使わなかったな」と具体例を交えた意見が続出。

 

反対に「おしゃぶり賛成!」と考えている人もいるようで、「たしか大きくなったときに口呼吸するのを防止するんじゃなかった?」「子どもが落ち着くならお母さんにとっても育児がしやすくなるし、使っても問題ない」「指をしゃぶられるより全然マシ!」といったコメントが上がっていました。

 

もしもベビー用品の使い方に悩んでいる方は、1人で抱え込まずに周囲へ相談してみては?

 

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文/牧野聡子