家計を預かる身としては、少しでも節約をしようと思うものです。けれども、節約を意識し過ぎて楽しみが全くなくなってしまっては、あまりに味気ない暮らしになってしまって、心がギスギスしてしまうことになってしまいかねません。 節約生活の中に「プチ贅沢(小さな贅沢)」を取り入れることで、節約生活も楽しいものに変わります。 そこで、おススメのプチ贅沢をいくつかご紹介することにしましょう。
◆世帯の人数と支出、理想的な生活費の割合
プチ贅沢にはどんなものがあるかご紹介する前に、まずは、世帯の人数と収入・支出の関係について総務省が2016年に行なった「家計調査」の結果を確認しておくことにしましょう。 1人(単身)世帯の1ヶ月当たりの支出はおよそ16万円なのに対して、4人世帯の1ヶ月当たりの支出はおよそ32万円になっています。 支出だけを単純に比較すると4人世帯は単身世帯の2倍の支出になりますが、1人当たりの支出は単身世帯の4分の1の金額になります。 また、理想的な生活費の割合についてもご紹介しておくことにしましょう。例として4人世帯(夫婦+子ども2人)の割合を見ておくことにしましょう。 食費15%、住居費25%、光熱・水道費6%、家具・家事用品2%、被服費3%、保健医療費6%、通信費6%、教育費12%、教養娯楽費2%、交際費2%、こづかい10%、貯蓄8%、その他の消費支出3%になります。 こうした比率が分かれば、ご自分の家庭の家計と比較して節約生活を行なう際に削ることが出来るものと、削ることが難しいものが分かるのではないでしょうか?
◆プチ贅沢とは?
今ではすっかり定着した感のあるプチ贅沢ですが、プチ贅沢とは何なのか、ここで簡単に復習しておくことにしましょう。 プチ贅沢とは、普段の生活や行動の範囲内で、無理をすることなく手を出すことが出来る少しだけ高級路線の商品やサービスが対象となります。プチ贅沢を手に入れるためには、大幅な出費を行なう必要はなく、「ちょっとだけ奮発する」と言った感覚で手に入れたり体験したりすることが出来る範囲の贅沢を言います。 プチ贅沢は、気分転換やストレス解消を目的として行なわれるようになり、自分へのご褒美としてプチ贅沢を行なうケースも多くあります。 それでは、プチ贅沢にどの位の費用をかけているのでしょうか?年代別に見てみることにしましょう。男性の場合は20代10,493円、 30代 29,614円、40代34,810円となっています。女性の場合は20代 8,353円、30代15,389円、 40代14,343円 となっています。 また、プチ贅沢としては、各年代とも食事が半数以上を占めています。内容としては、スイーツと外食が多くなっています。 プチ贅沢に関して求めるものは、男性の場合は「ワンランク上のサービス・商品」、「一点豪華主義」、「普段より高い物を購入する」といった金額的な面に重きを置いている傾向があるのに対して、女性の場合は「心の潤い」、「頑張ったご褒美」、「小さな幸せ」といった情緒や感情面を重視している傾向にあることが分かります。