日々の買い出しで通うことの多い“街のスーパー”。何げなく店内を周る人が多いですが、実は商品の陳列には“お店側の戦略”が隠されているよう。ついつい色々買ってしまうワケについて、理由を詳しく見ていきましょう。

 

「詰め放題激戦区」の埼玉県川口市


12月15日の『有吉・そらちゃんのお金発見 突撃! カネオくん』(NHK)では、「普段聞けないお金の秘密」と題した企画を放送。さまざまなお店の「詰め放題サービス」に注目し、お店側の狙いを明らかにしました。

 

埼玉県川口市は、至る所に「詰め放題」のお店がある「詰め放題激戦区」。番組で調査した結果、なんと市内には15店舗も「詰め放題」のお店があるよう。その一例として紹介された“地域密着型スーパー”の店長は、「詰め放題を開催すると毎回“赤字”」とコメントします。しかし赤字は“年間135万円かかる新聞広告”をやめたことでカバー。むしろ「詰め放題」の集客効果で、お客さんの数は増えているそうです。

 

「詰め放題サービス」には、“別の商品も買ってもらえる”というメリットが。あるスーパーはあえて詰め放題を1カ所に設置せず、あちこちに分散して配置しています。これは買い物客が思わず“自分が何を買いに来たか”を忘れさせる手法で、「グルーエン効果」という心理学のテクニック。買い物客は「詰め放題」とは別に、ついつい“衝動買い”をしてしまいます。