結婚すると生活費や貯蓄計画、子どもの教育費など、様々なお金の問題が降りかかります。家計の管理は夫婦生活における課題のひとつと言えるでしょう。結婚するタイミングで取り決めをしておくカップルもいますが、結婚してからお互いの意見が合わず、関係が悪化するという夫婦もいるのではないでしょうか。長く続く夫婦生活ですから、お金の問題は早めに解決しておきたいですよね。 それでは、実際に世間の夫婦が実施しているお金の管理方法はどういったものがあるのか、アンケート結果を元に見ていきましょう。
■別財布を選択する夫婦の場合
共働きの夫婦はそれぞれに収入があり、経済的に安定しているため、別財布を選択することが多いようです。相手に干渉されず自由にお金を使えるということが、別財布の最大のメリットでしょう。 しかし、別財布の場合、一番の問題となるのが生活費等の折半についてです。夫婦によって異なりますが、月々にお互いいくらずつと言う形で生活費を出し合い、共通口座、または財布に入れて管理をするという方法や、夫が家賃、光熱費などを担当、妻が食費、日用品などを担当と、支払うものを分担しているという夫婦が多いようです。それ以外のお金は自分の自由にできるため、自分でお金を管理するということに責任を持てるのもメリットのひとつのようです。 反対にデメリットとして、貯金がしづらい、相手にいくら貯金があるのか分かりづらい、転職や育児休暇中などで収入が減ってしまった場合に困る、将来設計が立てにくい、などの問題が挙げられます。実際にこういった場合にもめる夫婦が多いようです。 また、別財布を選択する夫婦の中には、そもそも相手の収入を把握していないという夫婦もいます。相手の収入が分からないと、それぞれが負担している金額が正当なものなのかどうか疑問に思い、不公平感を感じやすいようです。 そういったデメリットが大きいためか、別財布を選択する夫婦は割合にすると、全体の2割程度とあまり多くはないようです。
■共通財布を選択する夫婦の場合
共通財布を選択する夫婦は、ほとんど妻が夫の収入も含め家計を管理し、夫へは定額のお小遣いを渡しているというケースが多いようです。大体の場合がしっかり者の妻が管理しているようですが、妻が家計の管理が苦手という夫婦に限っては、夫が管理をしているケースもあるようです。この共通財布タイプは全体の5割を占め、夫婦のお金の管理方法として最も多く選択されているものになります。 共通財布は貯金しやすい、家計全体の収入と支出を把握しやすい、節約ができる、といったことがメリットに挙げられます。 また、共働きで共通財布にしている夫婦は、それぞれの収入を共通の銀行口座へ振り込み管理をするケースが多いようです。そこから必要な生活費などを引き出して使うため、家計全体を俯瞰しやすく、何にどれくらい使っているかが分かりやすくなります。 しかし、お互いが十分納得しておかないと、どちらか一方に不満がたまるということや、管理をしていない方は節約や貯金に関する意識が低くなってしまうというのが共通財布のデメリットです。とは言え、全体的に満足度が高いのは共通財布を選択する夫婦のようです。