友達だと思っていたのに、実は“敵”だった! という経験をしたことはないでしょうか。ここ最近、「友だちのフリをした敵」を意味する“フレネミー”という言葉が大きな注目を集めています。どんなタイプの人を指すのか、早速見ていきましょう。
周りからの評価を地に堕とすフレネミーの脅威!
フレネミーとは、「フレンド」と「エネミー(敵)」を合わせた造語。インターネットで検索してみると、「親しくするように見せかけて相手をおとしいれようとする人」などの物騒な説明も出てきます。
例えば「その洋服似合ってるね! 若作りし過ぎな感じで私だったら着れないけど…」と、褒められてるようでよく考えると馬鹿にされているといった言動はフレネミー。褒め言葉に混ぜてナチュラルに悪口を言う人は要注意かもしれません。
実際にフレネミーの餌食になってしまった人は、「会社の愚痴なんかを言い合える仲良しの同僚がいたんだけど、自分の言ったことは全部上司に告げ口されていた…」「なんでも気兼ねなく話せる友人だと思ってたのに、その人は飲み会で私の話をネタにしてたみたい。別の友人から教えてもらった時は本当にショックだったよ」と悲しい体験談を打ち明けています。
フレネミーには長く付き合える友人ができない?
案外身近に存在するフレネミーですが、「昔からの友達がいない」「他人のSNSを細かくチェックしている」「『可愛い』『スゴい』『似合う』などの褒め言葉が過剰」「人の話ばかり聞きたがる」などの傾向があるよう。
ネット上には「ヤツらは他人の不幸が大好物」「気を許すといつの間にか自分の立場が悪くなってる」「落ち込んだ人の相談に乗って弱みを握るのが常套手段だよね」「人数が多めのママ友コミュニティには必ず1人はいると思う」と、フレネミーを分析する声も上がっていました。
また一方で、フレネミーの被害を受けやすい人として「おしゃべり」「自分の話が好き」「お願いを断れない」といった特徴が見受けられます。「この関係は本当に友達なのだろうか…」と思うような出来事が続く場合、一度冷静になって交友関係を見直す必要があるかもしれません。
フレネミーとの付き合いが長くなれば、自分が傷つくだけでなく周囲の人との関係にも影響が及びます。被害を最小限に抑えるため、フレネミーの疑いがある人には注意しておきたいですね。
誰もがフレネミーの要素を持っている?
近頃は、フレネミーの話題で盛り上がる掲示板も少なくありません。「会話の後にモヤモヤした時は危険」「結局明け透けに人付き合いをしない女性特有の問題だと思う」など、様々な意見が飛び交います。
しかし中には、「自分がフレネミーになりそう…」と打ち明ける人も。ある女性は、自身の結婚式に招いた親友が周りに悪口を言っていたことを知ってしまいます。その親友は婚活が難航しているため、追い打ちをかける悪評を広めたくなったそう。
するとネット上には、「どちらかというと親友の方がフレネミーなのでは? もしもあなたが親友の悪口を言いふらすなら、それはただ性格が悪いだけ」「嫉妬に駆られて悪口を言っていた可能性があるから、親友がフレネミーだね。でも仕返しのように悪口を言い返すのはよくないよ」「『フレネミーになりそう』と言ってるけど、あなたも親友も本質的にはフレネミー。同じタイプだったから長く付き合ってこれたんだよ」と厳しい指摘が相次いでいました。
他人の悪口を言ってスッキリすることは誰にでもありますよね。注意しなければならないのは、意図的に相手の評価を落とそうとする行為。自分が加害者・被害者にならないよう、気をつける必要がありそうです。
文/牧野聡子