初めての出産は、ご自分の体の変化に戸惑いを覚えて、不安を感じてしまう方が多いことでしょう。
他の人の変化を表面から眺めているのと、実際に自分が経験するのとでは大きく違うのも当然と言えば当然ですが、想像していたのと違ってしまうと驚いてしまうのも自然なことです。
そこで、実際に出産を体験して驚いてしまった体の変化にどんなものがあるかまとめてみることにしましょう。
◆抜け毛の多さにビックリ!
産後抜け毛が起こることは、事前知識としてご存知の方も多いのではないかと思います。
けれども、抜け毛の量が思っていたよりもはるかに多くて、不安になってしまう方が多いようです。
もちろん人によって違いはありますが、地肌が透けて見えるようになってしまったり、髪の分け目が以前よりもハッキリと分かるようになってしまったりする方もいるようです。
産後抜け毛が起こってしまう原因は、ホルモンバランスの変化によるものと言われています。産後半年位でピークを迎えて1年位で落ち着いてくるというパターンが多いようです。一時的な減少とはいっても、多い方では毎日300本から400本の抜け毛が起こってしまいますので、それはかなりの衝撃を受けてしまうのも当然と言えます。
通常の髪の生え変わりによる抜け毛は1日100本前後ですので、その3倍から4倍の量が抜けてしまうのですから、地肌が透けて見えるようになるのも納得出来ます。
産後の抜け毛が自然なこととは分かっていても、出来れば抜け毛を少なくしたいものです。その対策として、育毛促進用の頭皮エッセンスを毎日塗って頭皮マッサージを行なったり、髪を作りだすための食事として、髪の毛を作るのに必要なタンパク質とビタミンをシッカリと取るようにしたり、アミノ酸の補給を試してみられることをおススメします。
視力が下がってしまった
産後、視力が下がってしまったという声が多くあります。その原因として次のようなことがあると考えられています。
1.出産の時のいきみ過ぎ
出産の時にいきみ過ぎてしまったことによって、目の周りの毛細血管が傷ついてしまって、内出血を起こしてしまったり、長い時間いきむことによって血圧が上がってしまって眼球が圧迫されてしまったりすることが視力低下につながっていると考えられています。
2.育児疲れ
産後の体調が完全に回復する前から、赤ちゃんの世話を一日中行なっていますので、体を休める暇がない状態が続いてしまいます。
その結果、疲労が溜まってしまい、母乳を作るための栄養補給が不足していると、視力が低下すると言われています。
産後の視力低下を防ぐためには、シッカリと休養をとることが出来る環境作りが重要になって来ます。そうは言っても、シッカリと休養を取ることが難しい状況の方は多いと思いますので、家族に協力を依頼したり、シッカリと栄養補給をするように心がけたいものです。
産後は体型を変化させる最大のチャンス
産後の体の変化には、嬉しい変化ももちろんあります。
皆さんの周りにも産後スリムになった人と産後随分と太ってしまった人がいるのではないでしょうか?
ご存知の方も多いとは思いますが、産後は体型を変化させるための絶好の機会になります。そこで、産後太りを防いで出産前よりも素敵な体型になるためのコツについて探ってみたいと思います。
産後のダイエットを成功させている人は、運動を行なう習慣がある人が多い傾向にあります。
これまで運動を行なってこなかった方にとって、いきなり運動を始めるのは無理がありますので、普段の生活の中で運動を取り入れるように工夫することで随分と変わって来ます。
まずは、気分転換もかねて赤ちゃんと一緒に散歩に出かける機会を増やしたりしてみても良いのではないでしょうか?
これも基本中の基本ですが、バランスの良い食事も、スリム体型を作るために欠かすことが出来ない要素になります。
そして、産後ならではのケアとして「骨盤のケア」があります。なぜなら、出産によって開いてしまった骨盤は、産後3ヶ月から4ヶ月の間に少しずつ閉じて行って産後6ヶ月ほどで固定されてしまうと言われています。
そして、産後の脂肪は「流動性脂肪」と言われていて、とても柔らかい状態で変化しやすい状態にあります。
骨盤も体のお肉も柔らかい内に本来の位置に戻してあげることで、内臓下垂やポッコリお腹を防ぐことが出来、スリム体型を目指すことが可能になります。
骨盤ケアを行わないままにしておくと、尿漏れ、ガス・便漏れ、子宮脱、女性性機能への悪い影響を与えるとも言われていますので、早めのケアをおススメします。
出産前と出産後の体の変化について確認して来ましたが、今回ご紹介した変化以外にも沢山の変化が起こることもあるかもしれません。
現れ方は人によって千差万別ですので、その点をご理解頂いた上で参考にして頂ければと思います。こうした事前の知識と家族の協力があれば、体の変化も上手く乗り越えることが出来るのではないでしょうか?