3.9+5.1=9.0は不正解!?


“小学校の採点問題”は度々大きな議論を呼びますが、2016年にひと悶着起こしたのは“「3.9+5.1=9.0」が間違い”という説。「9.0」の「0」を斜線で消さなかったことが原因で、減点されてしまったというニュースです。

 

様々な著名人たちが意見しており、茂木健一郎さんは自身のブログの中で「とてもびっくりした。これははっきり言って一種の子どもに対する“虐待”である」とコメント。

 

また『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)では、林修先生が「相当大きな問題だと思っています」「教える側が数学の本質を分からないまま教えている可能性がある」と意見していました。

 

さらに同番組内で林先生は、数学のノーベル賞とも呼ばれる“フィールズ賞”を取った森重文先生とも会談。森先生は、「もし最初に“できるだけ簡潔な表現をしろ”という条件が入っていれば“9.0”を減点することはあり得る。けど僕の感覚ではそれはない」「減点はしない」と断言し、最後には、「なにがいかんのだ」と締めくくっています。

 

この放送に視聴者からは、「確かにその通り! 林先生と森先生よく言ってくれました」「フィールズ賞を取った人が言うんだからもうこれ以上の正解はない」と賛同の声が続出。

 

指導者や学校によって方針がありますが、子どもが算数を好きになってくれる道が見つけられるといいですね。

 

文/内田裕子