無事、保育園に預けることができてホッとしたのも束の間、育児と仕事を両立する働くママの前に、次に立ちふさがるのが「小1の壁」です。 ママの都合に合わせて送迎できていた保育園時代とちがい、小学校は登校時間も下校時間も決まっています。 小学校1年生はまだまだ手がかかる時期。 さらにママ自身も、時短勤務から通常勤務に切り替わるため、たとえ学童保育に入れたとしても遅くまで預かってもらえないという事態にも直面します。 その結果、必要な保育サポートが受けられないまま、やむをえず仕事を辞める人も多いと聞きます。 そこで今回は、働くママたちの本音を探るべく、ワーママ305名に「小1の壁」についてアンケート調査をしました!
ワーママ4人に1人が「小1の壁」を実感
「小1の壁を感じましたか?」という質問に対して、「はい」と回答した人は約23%という結果に。 しかし、アンケート回答者のうち30%以上が、まだ保育園・幼稚園に預けていることを考えると、「小1の壁」予備軍はかなり多くいることがわかりました。 これから子どもが小学校に進学するとなると、今回の数値以上に、壁を感じる人は増えそうです。
約40%が学童などの預けた経験あり!
共働き家庭などの小学生の預け先としてすぐに思い浮かぶのは、「学童保育(放課後児童クラブ)。 約40%のワーママが「預けたことがある」と回答しました。 こちらも上記と同じく、まだ未就学児である家庭も多いことを考えると、小学生以上の子どもを持つ働くママの大多数が利用経験があるとも言えます。 とはいえ、学童保育は保育園に比べて施設数が少なかったり、開所時間が短かったりと、働くママにとって十分な環境とは言えません。 今回のアンケートで「子育て支援で求めていること」を聞いたところ、「学童保育の時間を延長してほしい」「施設を充実させてほしい」という声が多くあがりました。
子ども・子育て支援新制度により小1の壁がなくなる!?
そんななか、2015年4月から始まった子ども・子育て支援新制度により「小1の壁」にうれしい変化が出始めています。 この新制度では、平成31年度末までに新たに約30万人分の学童保育施設を整備することを目標に掲げ、各自治体が責任を持って施設の拡充や保育内容の充実に取り組むことが決められました。 それにより、小学校の余裕教室などを活用しても待機児童が出てしまう地域には、民家やアパートを活用するために必要な貸借料の補助を行ったり、午後6時30分を超えて開所するために必要な経費を補助したりするなど、金銭面でのバックアップも約束しています。 すでに先行して取り組んでいる地域では、午後9時まで延長が可能で、希望者には有料で夕食も出してくれる手厚い学童保育も登場。また、月に数回、外部から指導員を招いて、遊びを通して運動を教えるサービスを実施しているところもあるようです。 安心して子どもを預けられてこそ、ママも仕事をがんばれるというもの。 こういった取り組みが多くの自治体で拡がり、いつか「小1の壁」という言葉が過去のものとなることを願いたいですね!