お腹に手を当てる妊婦

わが子を大切に思う気持ちは、出産後により強くなるケースが多いかも。中には愛情が強すぎて、“自分以外の人には抱っこしてほしくない”などの独占欲が湧いてしまうお母さんもいるようです。そこで今回は、産後に起こりがちなエピソードを紹介していきましょう。

わが子を守ろうとするガルガル期ってなに?


今回話題に上がっているのは、産後にありがちな“わが子を守ろうとする”“誰にも触れてほしくない”といった独占欲について。この心境の変化は“ガルガル期”とも呼ばれており、産後のホルモンバランスの乱れからくるものだと考えられています。

 

相談を持ちかけた新米ママは、義両親が過干渉すぎるせいかガルガル期を発動。義両親がわが子に構うたびに、“私が産んだ子だから放っておいて!”という気持ちに襲われるそう。また夫が沐浴中の写真を義両親に送っていたことを知り、激しい嫌悪感に襲われたと言います。新米ママはこの感情に不安を抱き、「産後のガルガル期ってありましたか?」と問いかけました。

 

すると世のお母さんたちから賛同の声が続出。「私も経験あるよ! 産後はみんなそうじゃないかな」「動物と一緒で“わが子を守らなきゃ!”っていう母性本能じゃない? 気にすることないよ」「ガルガル期なんだなって自覚すればそのうち収まると思う」など励ましの声が届いています。

こんなガルガル期を経験しました!


ガルガル期の実体験エピソードも数多く飛び出しており、「産前からお腹を触ってくる義母に嫌悪感MAX!」「“なんで私の子どもに触ってるの!?”って思いながら義両親の様子を見てた時期がある」「訪問指導に来た保健士さんを追い返したくらい酷いガルガル期だったな~」「夫がミルクあげているだけでもイライラしてきて仕方なかった」「目の届かないところに連れていかれると、不安と恐怖でいてもたってもいられなくなる」といった声も。

 

いっぽうで“ガルガル期”が全くなかったというお母さんもチラホラ。「赤ちゃんと離れる時間が欲しかったから、義両親が抱っこしてくれるのがありがたかった!」「“うちの可愛い子を見て!”っていう感情しかない」「可愛さを共有してくれるならいくらでも触ってほしいって思ってた」「自分を気遣って手伝ってくれているって思ったら、感謝してもしきれない」という経験談も聞かれました。

 

人によって個人差はあるようですが、「2カ月になった途端ガルガル期が消えた」「冷静になって考えると、なんであんなにガルガルしていたのか分からない」という声も上がっています。パートナーや家族に理解してもらいつつ、時間の経過を待つのが一番の対処法かもしれませんね。

産後に陥りやすい心の問題


産前後に起こりやすい「ガルガル期」以外にも、新米ママを不安にさせる心境の変化は存在しています。

 

「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」の公式サイトによると、出産2~3日後に起こりやすいのが「マタニティーブルー」。普段なら気に留めないようなことで突然涙が出てきたり、悲しくみじめな気持ちになってしまう人もいます。これは女性ホルモンの急激な低下が原因で起こる心の問題。多くの女性は産後10日ほどで自然に回復していくので、ほとんど治療は行いません。自分を責めすぎずに、赤ちゃんをパートナーや周囲に任せて“ブルー”が通り過ぎるのを待ちましょう。

 

「産後うつ」も産後に起こりやすいメジャーな心の問題の一つ。心がオーバーワーク気味になってしまうことが要因で、「何をやっても楽しくない」「母親失格なのではないか」とネガティブに考える傾向があります。

 

症状が1週間継続する時は、出産した病院や保健士さんに相談してみるとGOOD。早期発見が大切なので、相談をためらわずにSOSを出してくださいね。

 

出産後のお母さんは、とても情緒不安定に陥りやすい状態。メンタルが弱っていると感じたら、うまく周囲に頼りつつ子育てと向き合ってみてはいかが?

 

文/牧野聡子