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”人生の予習”と捉えると、映画ほど役立つものはない

 

映画コメンテーターという肩書きを背負う前から映画が大好きでした。10代から1年に何百本という数の映画を観まくる生活を続け、運よく今は映画コメンテーターなんて仕事をやらせてもらってます。 なんでこんなにたくさんの映画を観てきたのか。その理由の一つは、「人生の予習」ができたから。映画を観る時、自分の未来を想像しながら見ることがよくありますよね。独身時代の恋愛映画なら「そうか、こういう女性と付き合うと、こうなるかもしれない…」とか、結婚後に夫婦がテーマなら「なるほど、喧嘩になるのはこのパターンか」とか。宇宙からの侵略者が来た時は海よりも山に逃げる、ゾンビが出た時は単独行動しない…とか。 こうして振り返ってみると、こんなに僕の人生に映画が役立っていたのか…と感慨深い。たくさんの映画を観る中で、これから起こる人生の試練に備えた予習をしていたのだと思います。 今回は読者のママさんにもこの「予習」を意識して、ご覧いただきたい映画を紹介したいと思います。

 

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▲鴨川シーワールドにて、魚になりきる息子・晴太朗。映画で人生の予習をたくさんしてきたつもりだけど、息子は想像していた以上にかわいい存在だ。

 

<一つ前の作品に戻る> 映画『I am Sam アイ・アム・サム』に完璧なママより大切なことを学ぶ

 

 

赤ペン瀧川のママに捧ぐ映画
第11回 スティーヴン・チョボスキー監督作品
『ワンダー 君は太陽』

今年の6月に日本公開、そして本日、11月16日にDVDリリースという絶好のタイミングでのご紹介となりました「ワンダー 君は太陽」でございます!
監督はスティーヴン・チョボスキーさん。「ウォールフラワー」という小説を書き上げ、作家として高い評価を得た上に、自身が書いた小説を原作に監督として映画化。そして、様々な賞を取りまくった多才な男です。 主演は以前ご紹介した映画『ルーム』で注目された天才子役のジェイコブ・トレンブレイ、その母親役にジュリア・ロバーツ。公開した途端にめちゃくちゃ話題になり口コミでヒットしていった映画です。 主人公のオギーは10歳。でも、いわゆる普通の子ではありません。遺伝子の疾患により、人とは違う顔で生まれてきたからです。

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▲オギーは生まれてから27回もの手術を受け、学校に行くことはできず、ずっと自宅学習をしてきました。そんな彼がついに学校に通うことを決意します。

 

彼の初めての登校から1年間の学校生活と、その家族や友人たちを描いた作品です。10歳の、人とはだいぶ違う少年の学校デビュー…という、もう…どう考えても色々とヤバいところから始まり、案の定というか、観客の想像よりも上をいく様々なできごとが巻き起こります。