本物のカイコ、見たことありますか?
横浜市内の学校では、カイコ飼育の宿題が出るところがあったり、春になると保育園にカイコちゃんたちがやってきたりします。
年少の娘が通っている保育園でも飼育していたし、一時保育でお世話になっていた保育園にも段ボールで作られたカイコマンションがあったので、主流なのかと思っていたら、他地域ではそういった習慣がないところもあるようで。
そんな機会を設けられるのは、こちらの施設が横浜市内にあるから?
シルク博物館
http://www.silkcenter-kbkk.jp/museum/
保育士さんたち、時期になると卵を分けてもらいに行くと聞いていたので、そんな施設があるらしいというのは知っていたけれど、一般の人も入れるような博物館になっているとは知らなかった!
シルク博物館の魅力、ご紹介しますね。
◆カイコについて学んでから、実際に見に行こう!◆
まず、今回の予習はこちらから。
カイコの絵本
https://amzn.to/2L0YXvl
イラストや文章で構成されているので、虫が苦手なママでも大丈夫!
我が家の子どもたちは、リアル写真がたくさん掲載されている方が興味を示してくれたので、こんなのも借りました。
大研究!カイコ図鑑
https://amzn.to/2PjkeTL
『カイコって昆虫なんだ!』
『農薬が少しでも付着した桑の葉を食べると死んでしまう』
『とてもデリケートな生き物で、人の手が必要。野生では生きていけない』
などなど、知らなかったことがいっぱいでした。
◆博物館へのアクセスと、楽しみ方は?◆
シルク博物館は、みなとみらい線の日本大通り駅から歩いて3分の距離にあります。
駅から近いので、真夏の炎天下でも移動しやすく助かりました。
入り口に僅かな階段があるので、ベビーカーの場合は担ぐ覚悟を!
メインのワンフロア内には、カイコにまつわるアレコレがぎゅぎゅっと盛りだくさん!
カイコの歴史などの情報コーナーに始まり、マユをからめとる糸繰り機械、シルクの手織り機械、実際の飼育の様子などなど、ひとつの小さなマユから繰り広げられるストーリーを感じました。
数個のマユから糸が引かれ、生糸が作られる様子を観察できる糸繰り機械。
とっても細い糸なのに、触れても全く切れないからビックリ!
生糸はこうして作られるんだ~
キラキラしていて、とても綺麗!
時間の経過と共に、マユの中の幼虫がうっすら見えてくるのもドキドキでした(笑)
シルクロードの由来や、世界遺産となった富岡製糸場のジオラマもあって、歴史の勉強にもなりますね。
◆人生初!手織り体験に挑戦!◆
一番楽しみにしていたのが、こちらの機械!
生糸から布を作るなんて、普段できない貴重な体験です。
スタッフさんが糸の寄せ方や足の動かし方を丁寧に教えてくれるので、初めてでも大丈夫。
糸を寄せて木の枠を押し込むことで、1ミリくらいずつ布ができていきます。
頭を使うし、とっても気が遠くなる作業!
私もハタ織りしてみて、その難しさや手間と共に、恩返しするツルの気分になれました(違)
奥の展示では、着物一式にマユが何粒使われているかがクイズ形式に。
『何粒くらいだと思う?』と、子どもたちと数を当てっこ。
息子、積み上げられたカプセルを数えて、およその数を出してました、ビックリ!!(答え:9,000粒)
◆一見の価値あり!カイコのマンション◆
ここに来たなら必ずチェックしたい!
カイコのおうち(回転蔟←かいてんまぶし)がコレ!
カイコは、平らなところではマユを作れないため、立体的な場所が必要だそう。
そのため、このようにひとつずつ仕切ったお部屋を用意してあげる必要があるのだとか。
この回転まぶしは、上へ上へとのぼるカイコの性質を活かして、マユの重さにより自然に回転する仕組みだそう。
よくできているー!!
幼虫が、好みのお部屋を探してウロウロする姿や、マユにくるまれていく様子が微笑ましい♡
相部屋になってる子がいたり、落っこちてしまった子がいたり、何とも愛らしい『カイコのおうち』でした♡
◆ミュージアムミッションを活用!◆
こちらの記事でご紹介した、ミュージアムミッション。
退屈しない博物館巡り!ミュージアムミッション2018
https://chanto.jp.net/childcare/education/47170/
ちょうど開催されていたのでワークシートをゲットすると、早々に『お腹すいた』(←『退屈』と同義語。笑)と帰るモードだった長男(小2)が一変!
博物館じゅうを歩き回ってクイズの答えを探すことで、ただ受け身に眺めるだけではなく、体験を通した能動的な学びを深められたと思います。
◆その他おすすめ◆
手織り体験のほか、手動の糸繰り体験もできます。
生糸の持ち帰りサービスも♡
定期的にワークショップも開催されていて、手作り真綿の実演や、まゆ人形つくりもできるそうです。
今回は、まゆ人形キットを購入して、自宅で挑戦してみることにしました。
『イモムシ苦手!!』なんて言わずに勇気を出して行ってみると、意外な可愛さに、案外、親の方がトリコになってしまうかもしれませんよ。
ホームページには割引クーポンもあります。
入館料はもともと良心価格だけれど、せっかくなので利用してみてくださいね。
◆シルク博物館◆
横浜市中区山下町1番地
電話:045-641-0841
開館時間:9:30 ~ 17:00
料金:一般500円、小中学生100円
CHANTOママライター/ささきけいこ