「お金で進学をあきらめないで!」。日本学生支援機構(JASSO)の公式サイトに記載の通り、学費に困っている学生にとって奨学金は救いとなる制度。ところが現在、奨学金返済に関する「裏技」が世に出回っているそうです。“違法ではない”と言われる抜け道はどんなものなのか? 詳しくこの問題をみていきましょう。

 

意外と知られていない奨学金制度の実態


JASSOは、日本最大規模の学生支援機構です。奨学金としての貸出方法は種類や返済時期などにより様々ですが、一点注目すべき条件が。奨学金は通常社会人になって返済開始となりますが、“在学中”は返済が猶予されて卒業しなければ返済が始まりません。

 

“別の大学に在籍する学費”と“奨学金の返済額”を比較し、学費の方が安ければ在学を続けた方が“お得”。例えば、大学卒業後に別の大学に在籍して返済を猶予し、返済額より安い学費を払う方法が考えられます。社会人になって別の大学に通うのは現実的に難しいと感じますが、中には在籍中の単位取得が必要ではない通信制大学の存在も。“奨学金の返済逃れ”を行う裏技は、金額面での比較で成立してしまいます。

 

猶予され続けた奨学金はどうなるかというと、最終的には「本人が死亡した場合、返済が免除される」条項により“逃げ切る”ことが可能。こうした裏技があることはどのように広まるのでしょうか。