「離婚したい」と思ったとき一番に、そして最も悩むのは「子どものこと」。どんな影響があるのか、周りの環境変化にどう反応するのか、どうなってしまうのか…子どもへの愛が、あればあるほど大きな悩み。実際はどうだったのでしょう? 離婚したママにリサーチしました。
どちらと暮らすか子どもが選択(百合子さん/43歳/事務職)
私たち夫婦が離婚したのは、子どもが14歳のときでした。もう中学生でしたので理解はできると判断し、きちんと離婚することを伝えて「どちらについて行くかは自分で決めてほしい」と伝えました。それは私が「子どもの意見を否定せずに受け入れよう」と決めた、初めての決断だったかと思います。 離婚したからといって父親が父親じゃなくなるわけではないことも、子どもは理解しています。とはいえつらい選択に、やはりとても悩んでいたようです。そして結局、私と暮らすことを選びました。
離婚直後は「お父さんに会いたい」といえば私から連絡したり、元夫から「一緒に食事に行きたい」と連絡がきたら子どもに聞いて…という生活でした。しばらくして子どもに携帯を持たせたので、直接やりとりするようになりました。 中学生の間は、「父親に会ってもいいか」と私に相談してきていましたが、高校生になったのを機に、それも自分で判断するように伝えました。それでも子どもは、会うときは予定を伝えてくれますし、元夫からも私に連絡があるので不安に思うことは少ないです。面会後は笑顔で帰ってくることも多く「今日はおいしい焼肉食べたよ!」なんて教えてくれる日もあります。 「お父さんが家にいないと寂しい?」と聞いてみたら「いつでも会えるからそうでもないよ」と言っていましたが。悪影響はいまのところなさそうで安心です。