一度ついてしまうとなかなか普段通りには戻せない“癖”。普段は意識しないような行為が、実は万病につながる原因になっていたら怖いですよね。そこで今回は、日常生活で気をつけるべき癖について見ていきましょう。
上下の歯を日常的にくっつけているのはダメ?
今年の9月に放送された『教えてもらう前と後』(TBS系)には、日本歯科大学附属病院の臨床教授・倉治ななえ先生が登場。現在、歯科医師の間で問題視されている“TCH”について教えてくれました。
TCHは日本語で歯列接触癖と呼ばれ、ようするに歯がくっつく癖のこと。本来口を閉じた状態でも、上の歯の表部分、下の歯の裏部分の間には2mm~3mm空間がなければいけません。倉治先生曰く普段から噛みしめるように上下の歯がくっついている人は、様々なデメリットを生み出しているそう。
本を読んだり料理をしたりなどで下を向いていると、下あごが後ろに下がってすき間がなくなります。またスマートフォンを見る時も下を向いているため、歯が接触しやすい状態。そういった日常の接触が、知らないうちに癖になっていきます。「舌の脇がボコボコしている」「頬の粘膜に白い筋が入っている」など、舌や頬に歯形がついている人はTCHの可能性がありますよ。
TCHの人は最悪の場合、歯が折れたり抜けたりします。さらに歯が接触していると筋肉を緊張させる信号が出続けるため、肩こりや頭痛などを招く原因に。もしかするとなかなか改善されない体の症状は、歯がくっつく癖が影響しているかもしれませんね。