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「1歳台でおむつが取れる!」「おむつかぶれしにくい」等と育児雑誌やネットでも話題の「おむつなし育児」。全国の小児科や助産院でも徐々に取り入れらており、セミナーや体験講座も開かれているようですが、身近でやっている人はいるのでしょうか?

 

「おむつなし」と聞くと、一切おむつを使用しないで育てるの?汚れたらどうする?保育園ではどうしたらいいの?など、様々な疑問がわいてきますよね。

 

今回は、そんな「おむつなし育児」について、基本的なやり方や考え方、よくある勘違いなどについて調べてみました。

目次

「おむつなし育児」の基本的な考え方


「おむつなし育児」と聞くと最初に思い浮かぶのが、トイレトレーニングのように、一日中おむつをはかないで過ごす状態ではないでしょうか。2~3歳ならともかく、0歳児にそんなことをしても汚れるだけじゃ…?と思ってしまいます。

 

しかし、どうやら「おむつなし」とはそういう意味ではないようです。

 

今回は「おむつなし育児」を提唱している「おむつなし育児研究所」の公式サイトと書籍を参考に内容を確認してみました。

 

おむつなし育児研究所 書籍『五感を育てるおむつなし育児』

 

おしっこやウンチの感覚を大切に

ヒトの自然な排泄とは、本来何もない空間(便座など)に向かってするものですが、家の中で赤ちゃんを育てるには便宜上おむつが必要になります。

 

おむつをしている間は、自然に反しておしっこがおむつに吸い込まれていく感覚を繰り返し教えこんでいるのと同じこと。

 

できるだけ、おしっこやウンチの時はおむつ以外の場所でさせてあげる機会を作ることで、赤ちゃんは自然な排泄の感覚を忘れずにいられて、トイレトレーニングも苦労しなくて済むという考えだそうです。

 

その副産物として、おむつが早く外れる、おむつ代がかからない、お尻がかぶれにくい、排泄の間隔が長くあくようになるなどのメリットが挙げられています。

 

おむつなし育児、いつから始める?

赤ちゃんが尿意や便意を感じて排泄するという感覚は、生後すぐから備わっているそうです。

 

なので、理論的には首が座る前からでも、おしっこしそうな時におむつを外して、おまるなどにお尻を近づけてあげれば「おむつなし育児」は実行可能。

 

ただ、産後すぐはママの体の回復も重要なので、無理せず生後2か月~半年頃に始めるのが有効とされています。

 

その後もいつでも始められますが、寝返りやハイハイなど動きが活発になる時期になると、トイレよりも遊びに興味を持ちじっと排泄してくれないことはあるそうです。

排泄のタイミングは?


「おしっこやウンチはできるだけおむつの外でした方がいい」と言っても、ウンチは比較的分かりやすくても、おしっこはいつの間にか出ていてタイミングが分からない…というママも多いと思います。(筆者もそうでした)

 

「おむつなし育児」をやってみたママからは、次のような様子が見られたらおしっこ・ウンチのサインだといいます。

 

  • 授乳中、ふと乳首を離したりくわえたりする
  • ハイハイや遊びの途中で、ふと動きが止まる
  • ママの顔をじっと見る
  • お腹や股間を手でポンポンと叩いてみせる
  • 足を閉じてモジモジする

など。

 

そのほか、寝起き、授乳前後、離乳食前後も排泄のタイミングとなりやすいので、一度おまるやトイレに座らせてみるのが良いと言われています。

 

フルにやらなくてもOK

なお、ママの体調や仕事の都合、上の子や下の子の有無などにより、おしっこ・ウンチのサインをずっと見守っているのが難しい場合もありますよね。

 

そんな時は、「おむつ以外でおしっこする経験」が時々できればOKと考えて、短時間・週末など、時間を区切ってやってみるだけでも効果があるそうです。

保育園でも「おむつなし育児」は可能?


ところで、産休・育休中などに家で「おむつなし育児」を試してみて手ごたえを感じた場合、保育園では同じようにしてもらえるのでしょうか?

 

まだ言葉が話せない子に「おむつなし育児」をしようと思うと、「そろそろウンチやおしっこをしそう」というサインを察知することが不可欠ですが、複数の子を見なければいけない保育園でそのようなことは少し難しそう…。

 

この点について保育士さんに質問してみたところ、意外な答えが返ってきました。

 

「保育園でも、0歳からトイレやおまるを使っていますよ。」

 

ただし、これは本格的なトイレトレーニングではなく、赤ちゃん時代から年上の子たちがトイレを使うのを見て慣れ親しむことが目的だそう。広い意味では「おむつなし育児」に通じるのかもしれませんね。

 

反対に「おむつなし育児」が方針の保育園も一定数ありますが、着替えやパンツの準備や洗濯は覚悟しておいた方がいいようです。

 

おむつやトイレに関しては、園ごとの方針がありますので、「こうして下さい」と指定するのではなく、「家ではこんな風にしていて、うまくいっています」という情報を共有するつもりで話してみるのがおすすめです。

「おむつなし育児」まとめ


今回調べてみた結果、「おむつなし育児」は、早くおむつを外したい・おむつ代を浮かせたいなどの大人の都合ではなく、子ども自身にとって自然な形でおしっこやウンチができることを目指すものだと感じました。

 

排泄のタイミングをよく観察することで、ママやパパが子どもからの言葉以外のサインを見つけるスキルが上がり、コミュニケーション向上の助けにもなりそうですね。

 

そのためにも、イライラしながら強制的に行うのは本末転倒。興味を持ったら、親子とも無理せず、まずはできる範囲で楽しみながらやってみるのが一番ではないかと思います。

 

文/高谷みえこ