親の立場からすれば、可愛い我が子はどれだけ成長しても“子ども”のまま。一緒に買い物や食事に出かけたいのが心情ですよね。それでもいつかはやってくる、“親離れ”のタイミング。今回は親離れの年齢や理由について探ってみましょう。

 

子どもの“親離れ”は何歳ごろ?


先日、あるお母さんがネット掲示板に「休日に子どもが別行動を取るようになったのは何歳からでしたか?」と投稿。「一般的には部活が始まる中学生くらい? 参考までに教えてください」と質問を投げかけました。

 

問いかけに対し、子どもを持つお母さんや自分自身の経験を振り返る回答が殺到。その内容を見てみると“中学生”の頃だったと挙げる人が多く、「中学に上がって友達が増えてからは、声かけてもフラれる回数が一気に増えました」「外では友達とつるんで家の中では閉じこもってゲームという感じですね」「中学生になった途端ショッピングモールに買い物に行っても離れて歩くようになっちゃった」といった声が。

 

早ければ“小学生”の段階で親離れした子どものエピソードもあり、「高学年ぐらいだったかな、急に『一緒に出かけるのが恥ずかしい』って言い始めた」「最近小1の息子を買い物に誘ったら『行かない』って言われて。早すぎじゃない!? と思ったばかり」などの回答が見られます。

 

男の子は親離れが早いようで、回答の中でも“思春期”というワードが。「一緒にいたくない」「恥ずかしい」といった感情が親離れを加速させているのかもしれません。また親離れのきっかけとして、“友達”の存在も大きいようです。特に中学校に上がると友人が増えて行動範囲も広がり、その分親と一緒に過ごす時間が減っているようでした。

 

母親の愛情が強すぎて家を飛び出した!?


“親離れ・子離れ”はどの家族もいつかは迎えるもの。芸能界でもその経験を明かしている人は多く、俳優の村上虹郎さんも8月放送の『A-Studio』(TBS系)で当時の状況を振り返っています。

 

歌手・UAさんと俳優・村上淳さんを両親に持つ虹郎さんですが、2人の離婚後は母親のUAさんの元へ。ところが愛情が深すぎるUAさんに「親子じゃなかったら結婚してる」とまで言われ、反抗期もあって虹郎さんは耐えきれなくなり淳さんのもとで一時期暮らしていたそう。現在は虹郎さんがUAさんのステージに参加するなど、関係はすっかり修復されていました。

 

歌手の森昌子さんは、2017年放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で独自の子育て論を披露。“18歳になったら自立してもらう”という取り決めを、3人の息子が実行に移したエピソードを明かしています。自ら子離れを決意していたのは、「1人でも生きていけるようになってほしい」という思いから。森さんは「十分愛情を注いできたつもり。もう教えることもないですから」と語っており、子育てに強い信念を持って挑んでいたことが分かります。

 

たとえ親離れされても親子の関係が変わるわけではないので、再び仲良く出かけられる日を心待ちにしながら成長を見守りたいですね。

 

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文/牧野聡子