断続的な猛暑や記録的な大雨など、多くの人が“異常気象”の恐怖におののいた今年の夏。しかしなぜこのような異常気象が起きたのか、原因を知っている人はどれくらいいるのでしょう。まだ知らない人のために、今回は異常気象の原因について徹底解明していきます!

 

今年の異常気象に気象予報士のレジェンドも仰天!?


9月5日放送の『1周回って知らない話』(日本テレビ系)に、俳優・石原良純さんがゲスト出演。気象予報士の顔も持つ石原さんが、気象予報士のレジェンド・森田正光さんと共に今年の異常気象について解説してくれました。

 

まずは、今年多くの人を苦しませた「猛暑」の原因について徹底解剖。主な原因の1つには、誰もが耳にしたことのある「地球温暖化」が挙げられます。石原さんの話では温暖化が進むと気候が変動し、異常気象が発生するのだそう。過去120年分のデータを見ても確実に日本の平均気温は上昇しており、森田さんも「本当に温暖化し始めた」と脅威を感じている様子。

 

いっぽう2つ目の原因には、「太平洋高気圧」と「チベット高気圧」とよばれる2つの高気圧が関係しています。森田さん曰くチベット高気圧が太平洋高気圧に覆い被さるように発生すると、高気圧が重なった地域の気温は一気に上昇するとのこと。これらの高気圧は本来長くても2週間程度しか重ならないのですが、今年は1カ月も重なったため記録的な暑さに繋がりました。

 

異常気象といえば「西日本豪雨」も記憶に新しいところ。実は今回の豪雨にも、例年にはない気象の変化が起きています。雨雲が列を成してできる巨大な雨域“線状降水帯”は、昨年までは長くても100~150km程度。しかし西日本豪雨の線状降水帯は、700~800kmと異常な長さを記録しています。

 

原因は同時多発的に発生した15個の線状降水帯。15カ所で発生した線状降水帯がくっついたことで、巨大な降水帯となって今回の西日本豪雨が引き起こされたそうです。この異常気象は過去にないもので、森田さんは「恐らく50年間調べても無い」と驚きの様子を浮かべていました。