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二人目、三人目の赤ちゃんができた! とてもうれしいことですが、同時におとずれるツワリで体調が悪かったり、抱っこしたり走り回ったりできなかtたり、上の子に今までと同じように接することが難しくなってしまいますよね。 上の子に、「赤ちゃんができたから」と話して理解してもらいたいけど、安定期になる前に話して万が一のことがあったら…。園でみんなにしゃべってしまったら…。と心配になり、いつ伝えるべきか迷ってしまうママも多いようです。 今回は、上の子への伝え方や時期、先輩ママの体験談などから、「上の子への妊娠の伝え方」を考えてみたいと思います。

早めに伝えた方がいいのは、こんな場合


早めに伝えた方がいいと思われるのは、次のような場合があります。

 

つわりがひどく、まともに相手してあげられない

妊娠中のつわりの重さ・軽さについては、個人差は大きいですが、同じママであれば一人目と二人目の経過は似ていることが多いようです。 時々吐いてしまう・起きられないという程度なら、「ママちょっとしんどいの、すぐ治るからね」と説明することもできますが、一日中ほとんど起き上がれないような状態が何週間も続くと、上の子はママが重い病気だと思って心配してしまう可能性も。 前回の妊娠でつわりが重く、今回もそうなりそうだと感じたら、早めに「赤ちゃんがお腹にいると、ママも動けなくなっちゃうことがあるけど、病気じゃないから大丈夫だよ」と本当のことを話して安心させてあげた方がいいかもしれませんね。

 

3~4歳以上の子で、よく話が分かる

1歳台でも、「なんとなく赤ちゃんがおなかにいることを理解できている」という声も聞きますが、一般的に、赤ちゃんがおなかにいて、そのあと生まれてくる…ということがはっきり理解できるのは、保育園に行っていて赤ちゃんを見慣れている子で2歳頃から。 3歳~4歳になると、ほとんどの子はママのお腹に赤ちゃんがいることの意味が分かってくると言われますので、早い段階で伝えてあげても良いのではないでしょうか。

 

卒乳を控えている

年子や2歳差など、あまり年が離れていないきょうだいでは、二人目の妊娠が分かった時点でまだ上の子の授乳中という場合もあります。

 

出産前、「乳頭のお手入れをする時は、お腹が張ったら中止しましょう」という説明を見たことがある人も多いかと思います。

 

乳首への刺激で子宮を収縮させる作用のあるホルモン「オキシトシン」が分泌されることによる早産を防ぐため、このように言われているのですが、実は、最近の研究では、妊娠初期では授乳と流産は関連性がないという報告もあります。

 

もちろん、実際に授乳していてお腹が張るような場合は授乳を控えなければいけませんが、そうでない場合は、医師や助産師さんに確認のうえで授乳を続けるという選択肢もあります。

 

ただ、週数が進むとやはり子宮に影響し始めることも考えられますし、ホルモンの影響で母乳が出なくなることもあるそう。

 

その時に突然卒乳すると上の子も不安定になりやすいので、早めに伝えて心の準備をしておく方が、親子ともに精神的に負担が小さいと思います。

遅めに伝えた方がいいのは、こんな場合


反対に、次のような心配がある場合、少し様子を見てから伝えても良いかもしれません。

 

周囲に話してしまうことが予想される

妊娠はとてもおめでたいことですが、職場でも、個人的な付き合いでも、万が一の場合に周囲に気を使わせてしまうことを懸念して、安定期に入るまでは知らせるのは身内だけにとどめておく人が大多数だと思います。

 

でも、赤ちゃんを心待ちにしている子ほど、妊娠を告げられたら嬉しくて黙っていられないことが予想されますよね。

 

上記のような事情を説明して、「みんなにお話しするのはもうちょっと先にしようね」と言った場合に、黙っていられる子か、「うん、分かった!」と言いつつ嬉しさのあまりつい話してしまう子か…は、ママが一番よく分かっていると思いますので、それによって判断してみて下さい。

 

妊娠の経過が不安定

同様に、弟・妹をとても欲しがっている子の場合、万が一の時にショックも大きい可能性があります。

 

妊娠初期で出血がある・切迫流産のおそれがあるなど、経過が不安定な場合は少し様子を見てから伝えた方がいいかもしれません。

 

ただ、早くに伝えたものの、その後残念ながら流産を経験してしまったというママからは、「子どもは小さくても悲しみから色々なことを学ぶ。本当のことを伝えて後悔はしていません」と、「伝えなければよかった」という意見はあまり聞かれなかったのが印象的でした。

ママが伝えるより先に子どもが気付いた!というケースも


ここまで、ママやパパがいつ伝えるか考えて決めることを想定してきましたが、実は、「子どもが先に妊娠に気付いた!」という話も少なくないんです。

 

「最近、娘がやけにそばを離れなかったり、ぐずったりして様子がおかしいと思っていたら、ママ友に、二人目できたんじゃないの?と聞かれました。そんなことないよ!と答えたものの、なんと、本当に妊娠していました!」 と話すのは、長女が3歳の時に妊娠が分かったSさん(28歳)。

 

また、Hさん(29歳・当時2歳の男の子のママ)は、お正月に実家に帰省した時、上の子と遊ぶ姿を見ていた実の母親から「上の子が、ママの足のあいだをのぞき込んだら妊娠しているのよ」と言われ、迷信だと想っていたのですが、自宅に帰ってすぐ妊娠が分かったそうです。

 

他にも、「ママのお腹に赤ちゃんが来てるよ」などと子どもに言われて、本当に妊娠していたという話は枚挙に暇がありません。もちろん、中には「弟・妹がいたらいいな」という願望から言っている子もいると思いますが、子どもには、大人に分からない何かを感じる力があるのかもしれませんね。

まとめ


2人目はもちろん、3人目・4人目でも、やっぱり赤ちゃんができたことをどう上の子に伝えるかは毎回迷ってしまうと思います。

 

しかし、今回お話を聞いてみて、どのタイミングで伝えたとしても、上の子(たち)は、小さいながらにママの体を気遣ってくれたり喜んでくれたということが伝わってきました。

 

伝えるタイミングや言い方には、必ずこうしなければいけない!という決まりはないので、お子さんの性格や様子も見つつ、パパとも相談して、「わが家らしく」話してあげて下さいね。

 

文/高谷みえこ