プログラミング教室の選び方は?
世の中にはプログラミングスクールがたくさんあるので、何を基準に選んだらいいか迷います。ポイントを教えてください!
福原さん:
最近は本当にいろいろなスクールが増えているので迷われると思います。例えばロボット教室なんかもすごく増えていますよね。実際子どもたちは、はじめは「Scratch」よりもロボットの方に興味を持つ子の方が多いので、ロボット教室自体が増えているのだと思います。将来、ロボット工学とかエンジニアなどを目指す子にとっては、いち早くゴールにたどり着けそうな気がするのかもしれません。 ただ、私たちのスクールの考えとしては、ロボットプログラミングを始める前に「Scratch」などのビジュアルプログラミング言語を経験することをお勧めしています。というのも、画面上のキャラクターへのプログラミングは「90度右に向け」と指示を出したらどんな時もピッタリ90度右を向くし、「30cm動け」と指示を出したら必ずピッタリ30cm動いてくれます。でも一般的なロボットプログラミングの場合、30cmとか90度という概念がなくて、タイヤが何回転したら30cm進むとか、左右のタイヤの回転を逆にすることで向きを変えるというところから入っていくんです。そのためロボットを動かす床が、カーペットの床とツルツルの床では進む距離や向く角度が、ほんの少しですが変わります。この“ほんの少し”が後々になって大きく影響してくるんです。 もし自分が思い描いた通りにロボットが動かない時に、プログラムの基礎がわかっていないと、プログラム自体が悪いのか、ロボットを動かす環境が悪いのか、はたまたロボットの組み立て方が悪いのか、原因がわからなくなってしまうんです。そうすると子どもはパニックになってしまう。なので、まずはプログラミングの基礎を学んでもらって、プログラム自体は問題ないな、だったらロボットの周りに何か影響するものはないかなとか考えられるようにした方がいいと思います。 そういう意味では、低年齢から通えて、いろいろなプログラミングをステップアップ式に学べるスクールをお勧めします。 コードを入力する高度なプログラミングも習いたいという子についても、まずはビジュアルプログラミングで考え方の基礎を身につけてから大人向けのプログラミング教室に通った方がより理解が深まると思います。 プログラミングを習うことで、子どもたちの可能性がさらに広がるのではないでしょうか。
PROFILE:STAR Programming SCHOOL(スタープログラミングスクール)
運営会社:株式会社チアリー。全国のショッピングモールなどを中心にプログラミング教室を展開する大手。年長から始められる「タブレットプログラミングコース」、小学校中高学年〜中学生向けの「Scratchプログラミングコース」「ロボットプログラミングコース」の3コースを展開。https://www.star-programming-school.com
撮影/masacova!