梶ヶ谷陽子

“シンプル・使いやすい・買いやすい”。

誰もが知っている「無印良品」のアイテムは、整頓収納にニガテ意識を持っている人を、救ってくれます。

今回は、“整理整頓好き”が高じて二人目出産を機に「整理収納アドバイザー」としてテレビや雑誌などの多数メディアで幅広く活躍している、梶ヶ谷陽子さんのお宅を拝見。彼女がこよなく愛用する無印良品のアイテムを使った収納術には、「片付けたくなる」ヒントが詰まっていました。

目次

\ まずはおさらい /
「無印良品」なら片付く!3つのワケ

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1.どの家にも、必ずあるのが「無印良品」

「無印良品との出会いは高校生のとき、文房具に始まりました」。ひとり暮らしのときに家電やキッチンツールを愛用していて、そこで収納グッズの多さと便利さを知る。それ以来すっかり魅了され、ずっと使い続けているという梶ヶ谷さん。「整理収納アドバイザーとしていろいろなお宅を訪問するのですが、無印良品のグッズって必ずどのご家庭にもひとつはあるんですよね」。全国各地で取り扱いがあり、ネット販売も充実しているので「リピートしやすい」のも人気のヒミツ。「片付けたい!」と思ったときに、必要な収納が手に入ります。

 

2.合わせやすく、どの部屋にもなじむ

無印良品の良さは、どんな空間にも馴染むこと。白、クリア、木目調など、決して目立ったデザイン性はなくとも、インテリアの名脇役となってくれる。「主張が強すぎないからこそ用途を限定することなく、ひとつのアイテムを色々な場所の片付けに応用できます」と梶ヶ谷さん。

 

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▲例えば「無印良品」の歯ブラシスタンド。これが本来の使い方。
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▲家電の色に合わせれば、リビングのペン立てにも使える。
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▲クリアのものに窓辺のグリーンを活けて。下の受け皿は無印良品の「ガラス小物トレー」を活用。

 

3.シンデレラフィットを叶えてくれる

「無印良品の収納グッズをずっと愛用している最大の理由は、コレ。引き出しや棚の仕切りたい部分にぴったりとハマるサイズの収納グッズが、かなりの確率で見つかるんですよね〜!」と、うれしそうに語る梶ヶ谷さん。仕切りたいスペースがあると「カテゴリー問わず、全ての商品をチェックします。思わぬものが代用できたりしますからね。それが楽しいんです!」

 

梶ヶ谷さんの片付く!「無印良品」収納グッズ13選

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▲梶ヶ谷さん宅のキッチン。すべての扉を開けても……見よ、このスッキリ感!

梶ヶ谷さんのお宅には、いたるところに無印良品のグッズが活用されています。グッズ自体の秀逸さはもちろん、さらには用途を変えて応用したりと、梶ヶ谷さんならではのアイデアも光っていました。今回は無印良品のグッズとともに、梶ヶ谷さんの「片付く」収納アイデアをご紹介。「無印良品のグッズの力を借りると、“片付けなきゃ”ではなく“片付けたい”と思えるように。気がつくと家がすっきりしているんです!」

 

片付く!「無印良品」1|ポリプロピレン整理ボックス

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片付くPOINT|「定位置=物の住所」が徹底的に決められる

キッチンの引き出しの中などを整理するのに便利な「ポリプロピレン整理ボックス」シリーズ。シリーズでモジュールが統一されているので、スペースに合わせてカスタマイズしやすい。梶ヶ谷さんの収納のアイデアは「基本的に、『一つのコーナーに入れるものは、一つ』と決めている」こと。そうすることで物がぐちゃっとならず、いつでもすっきりした状態をキープ。不必要なものを揃えることもなくなる

 

片付く!「無印良品」2|ステンレステーブルスプーン&フォーク

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片付くPOINT|多すぎるは、取りづらいにつながる。とにかくミニマムに

無印良品のカトラリーは、料理のスタイルを選ばないスタンダードなデザイン。「汎用性の高いシンプルなテーブルウエアは、“モノの持ちすぎ”を防ぎます。引き出しの中はモノが多すぎると取り出しづらいので、家族が使うぶんだけを持つようにしています」。定番の無印良品だからこそ、使い古したら買い換えることもスムーズ

 

片付く!「無印良品」3|アクリル仕切りスタンドスチール仕切板

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片付くPOINT|アクションをできるだけ少なく、取りやすくする工夫を

本や雑誌、書類などを整理・分類する仕切りスタンドは、梶ヶ谷さん宅ではキッチンに応用。さらに、奥に仕切り板を配置することで、ストッパーがわりに。「フライパンの持ち手が下にいかないので、サッと取り出すことができます。家事をしている間のちょっとしたストレスが、これで一気に解消!」

 

片付く!「無印良品」4|アクリル仕切棚

アクリル仕切棚

 

片付くPOINT|奥行きのある棚に「置くだけ」でスペースを有効活用

仕切りとしてだけでなく、モノを乗せる台としても重宝する「アクリル仕切棚」。収納棚の奥行きを上手に活用する収納術として、奥にこのアクリル仕切棚を置くだけで簡単に上下を区切り、収納スペースを増やしている。手前には子どもの食器を。「子どもが自分で出し入れできると、ママは断然、楽になりますよ!」

 

片付く!「無印良品」5|アクリル仕切りスタンド

アクリル仕切りスタンド

 

片付くPOINT|スタンドを使って「見せる収納」を楽しむ

梶ヶ谷さんは「アクリル仕切りスタンド」を食器棚として天地逆さに使っている。「スタンドを逆さにするだけで棚代わりになり、 空間を有効に使えます!」こちらのコーナーは、普段づかいしない来客用の食器をまとめている。「ここのコーナーは、ギャラリーみたいにしたかったんです。戸棚を開けると、ちょっと気分が上がります」普段使う食器は、取り出しやすい別の段に。

\ さらに、こんな使い方も /

アクリル仕切りスタンド
 
片付くPOINT|エリアは「家族別」に区切ると片付けやすくなる

同じアクリル仕切りスタンドを、本棚ではスタンダードに本やノートの収納に活用。手前にはイラスト付きのラベリングをし、持ち物の上限を設定しながら、子供でも収納の定位置がわかりやすくしている。「さらに、右はお姉ちゃん、左は弟のものと、人別にコーナー分けをしています。家族ごとのエリアを設けることで、ぐちゃぐちゃになりません」

 

片付く!「無印良品」6|PP収納ケース引出式

PP収納ケース引き出し式

 

片付くPOINT|重ねてしまいがちな缶詰の「結局使わない」を回避

文房具や細々した雑貨の収納にも有効活用できる無印良品の「PP収納ケース引き出し式」は、梶ヶ谷さん宅ではキッチンでも大活躍! 「イザというときのためにストックしている缶詰類は、棚の奥にしまいこむと結局何があるか把握できてなくて。それを防ぐのがこちらの収納法です。横にすることで賞味期限が見やすいのもポイント」。手前に引き出すと”コンビニ方式”で、前に転がってくるのも「使いやすい!」発見だったとか

 

\ さらに、こんな使い方も /

PP収納ケース引き出し式

 

片付くPOINT|ラベリングのコツは、自分や家族にとって分かりやすくすること

いろいろな深さを選べる無印良品の「PP収納ケース引き出し式」シリーズ。半透明なので、中に何を収納しているかがわかることも魅力ですが、収納力があるものはさらにラベリングすることで中身を明確にするのが梶ヶ谷さん方式。「ラベリングはとにかくわかりやすくすることが大事。私の場合は収納物を一つ一つラベリングしています。在庫切れしたらそのラベルをよけて貼っておくことで買い物時に役立ち、買い忘れも防げます!」

 

片付く!「無印良品」7|ポリプロピレンデスク内整理トレー

ポリプロピレンデスク内整理トレー

 

片付くPOINT|購入後はパッケージから全て出して「見える化」する

デスク内を整理・収納できる仕切り付きの「ポリプロピレンデスク内整理トレー」は、4つのサイズがあるので、色々なデスクや引きしのサイズに合わせて使える。「ここは、子どものお菓子コーナーの引き出しです。無印良品の整理トレイは引き出しにぴったりハマるので、デッドスペースが少なくすみます。お菓子の種類ごとに仕切っておくと、何が減ったかがひと目でわかるように。子どもの好きなものの傾向がすごくよくわかるので、買い物の無駄も省けます」

 

片付く!「無印良品」8|レトルト食品

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片付くPOINT|防災の備蓄は、賞味期限切れを防ぐ持ち方をする

無印良品の食品を梶ヶ谷さん宅では防災の備蓄としてストック。味はもちろん、パッケージがミニマルなのでコンパクトに収納しやすいのも魅力。「備蓄は普段使いながら消費し補充するローリングストック法を採用しています。賞味期限が切れてしまっては備蓄の意味がないので、賞味期限の表示が見やすいように逆さにして収納しています」

 

片付く!「無印良品」9|ポリスチレン仕切板

ポリスチレン仕切板

 

片付くPOINT|ラベリングで、自分だけでなく家族も分かりやすくする

仕切りたい大きさにあわせ、折って組み合わせて使える「ポリスチレン仕切板」。高さは3種類。「引き出しの中がぐちゃっとならないコツは“仕切る”こと。子どもがひと目見てわかるラベリングで細かい文房具も仕分けすれば、そこに自然に戻してくれるようになります」。自分がいくら片付けても家族がそこに戻してくれない……と悩むママはぜひ取り入れたいテク。ステーショナリーもシンプルな無印良品を愛用

 

片付く!「無印良品」10|マイクロファイバーミニハンディモップ

マイクロファイバーミニハンディモップ

 

片付くPOINT|ときには「モノを増やす」ことも必要

サッと掃除するのに便利な「マイクロファイバーミニハンディモップ」は、場所ごとに揃えている。「掃除用品やティッシュなどのいろいろな部屋で使うものは、その部屋ごとにおいておきます。モノが増えることにはなりますが、わざわざ取りに行かなくていいので、結果的には部屋が片付くように」。どの部屋のものかわかるよう、必ずラベリングをしておくことがポイント

 

片付く!「無印良品」11|EVAケース・ファスナー付

EVAケースファスナー付き

 

片付くPOINT|紙モノは、サイズごと・カテゴリーに分けて収納を

細々としたものの収納に重宝する、「EVAケースファスナー付き」。梶ヶ谷さん宅では、ハガキサイズなどの小さい紙類は、これに小分け収納してから、引き出しへ。A4の書類はファイルに入れて別の場所に収納している。「紙類は、A4サイズとハガキサイズを別にしないと、絶対にごちゃごちゃします」。ケースの単価が安いので、カテゴライズも細かく設定できるのが魅力

 

片付く!「無印良品」12|ステンレスワイヤーバスケット

ステンレスワイヤーバスケット

 

片付くPOINT|「モノの一時置き場」は見やすくおしゃれなバスケットで、常にすっきり

錆びにくいステンレスを使ったスタッキング可能な「ステンレスワイヤーバスケット」は、いろいろな場所の収納に活用できる。「モノの一時置き場を設けたことで、結局モノがそこに溜まっていく……という場合も多いはず。それを回避するコツは、ワイヤー収納などの見やすいものにして常に中身をチェックすることです」。バスケット自体もおしゃれだと、インテリア映えする

 

片付く!「無印良品」13|ステンレス扉につけるフック

ステンレス扉につけるフック

 

片付くPOINT|イラっとしたら、収納が必ず解決してくれます!

釘やネジを使わずいろいろな活用法ができる「ステンレス扉につけるフック」。「食品はケースに詰め替えるときに賞味期限を書くから、冷蔵庫周りの引き出しにペンとシールがあると便利だなと。最初はただペンを入れていたのですが、とにかく取りづらくてイライラ。扉につけるフックにペンを立てることで、ストレス軽減しました」。発想の転換をすることで、収納はより楽しくなる

 

「散らかりすぎてどこから初めていいのか……」そんな人はどうすれば?

 

梶ヶ谷陽子

「1日ひとつの引き出しから始めましょう。365日あれば、365箇所が片付きます。スキマ時間でできるくらいのボリュームから始めてください」と梶ヶ谷さん。とはいえ、散らかりすぎて、どこから手をつけていいかわからないのですが……という質問にも、分かりやすく収納実践のアドバイスをくれました。

 

①まずは「閉まっているものを全部出す」

思い切って、引き出しのなかを全て外にいったん出します。そのなかで「いる」「いらない」を分別する作業からスタート。

 

②次に「モノの住所」を決める

しまう場所が決まっていないことで「どこに何があるかわからない」という状態に陥る。しまう場所を決めたら、それが“モノの居場所=住所”です。

 

③最後に「モノの家」になるように区切り、ラベリング

住所があっても家がないと、放浪してしまいがち。収納アイテムなどを応用し区切り、ラベリングすることで住所に家を設定する作業で、グンと「片付けたくなる」収納に。そこで活用できるのが無印良品のアイテム。店舗でチェックし、ネットオーダーするのも賢い方法。

 

「収納って、やりはじめるとほんとに楽しい! 必ず、忙しいママの強い味方になってくれると思います!」

 

PROFILE 梶ヶ谷陽子さん


Bloom Your Smile代表。整理収納アドバイザーとして、テレビ・雑誌など多数メディアにて活躍。無印良品スタッフへの社内研修講師くを務めた経験もある。著書も多数。最近のものに『1日5分から、できる  片付けのレシピ』(主婦の友社)がある。最近では「子どもの思い出コーナー」をもっと充実すべく、ベストな収納方法を考案中。収納が大好きだが、それ以外にここ2年ほど「バス釣り」にハマり、時間ができたら近隣の川を一人で訪れるほどに。

 

取材・文/松崎愛香 撮影/斉藤純平