日本に昔から伝わる“風習”も、人々のライフスタイルに合わせて変化していくもの。近ごろではお墓のスペースを管理者に返す「墓じまい」など、遺骨の供養形態が大きな変化を見せています。墓じまいの後に選択されるケースも多い「散骨」について探っていきましょう。
遺骨のお供になるのは風船やロケット!?
散骨とは、遺骨を粉末状にした後で海や山中など自然の中に撒く葬送法。生前に自ら散骨を希望する人も少しずつ増えています。今年7月放送の『ZIP!』(日本テレビ系)では、バラエティ豊かな散骨の方法が多数紹介されました。
葬送と聞くと堅苦しいイメージを連想しがちですが、最近はカラフルな風船を使用した「バルーン葬」と呼ばれる散骨も。風船に遺骨の粉末を入れ、空へ飛ばすというユニークな方法です。上昇した風船はおよそ2時間をかけて高度35キロ付近の「成層圏」に到達。すると風船が割れ、遺骨が大空を漂っていく仕組みとなっています。
中には成層圏を越えて広大な宇宙に骨を撒く「宇宙葬」という方法もあるよう。遺骨入りのカプセルをロケットに内蔵して打ち上げるダイナミックな散骨で、視聴者からは「宇宙葬って、名前の時点でめちゃくちゃカッコいいなあ」「空を見上げるたびに故人を思い出す葬送法っていうのがセンスあると思う」「自分も死後は宇宙葬にしてほしいわ」といった反響の声が多数上がりました。
他にも人工衛星に乗せて打ち上げるタイプの宇宙葬や、月に骨を撒く「月面葬」といった新しい葬送法が次々と誕生しています。果たして次はどのような宇宙葬が生まれるのでしょうか。