2020年東京オリンピックパラリンピック開催に向けて、みなさんはどのように関わりますか。 たくさんの国と地域から多くの人々が日本を訪れます。多くの人々との関わりを持ち、東京オリンピックパラリンピックをより楽しむために、私は日本語以外のコミュニケーションとして、「手話」を学ぶ事を選択しました。競技場や施設などで日本語以外のコミュニケーション体制を整えることも開催にあたって大切だと位置づけられています。 昨年から手話講習会を受講し手話検定試験に向けて勉強中です。

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手話とは「手のことば」です。耳の聞こえない聴覚障害者は目で見て分かる方法として手話が大切なコミュニケーション方法になります。手の形や、手の動きで様々な意味を表すことが出来ます。言語と同様に流暢に会話をすることが可能なコミュニケーションなのです。 いつ誰にでも起こりうる聴覚障害。事故や病気、また年齢を重ねることで耳が聞こえづらくなるなど聴覚に障害を持つことは身近なことなのです。今回の記事で手話に興味を持ち、更に理解を深めて頂けたら幸いです。

 

学びの時間を作るまで

家事に育児に仕事に、毎日フル回転で自分の学びの時間なんてとれない。私もそう思っていた1人でした。そこから重い腰を上げ、時間をやりくりして自分の学びを作りました。 何度、講習会を欠席しようと思ったことか。 受講後は自宅で復習時間も必要ですし、夏休み・冬休みには宿題もあります。 時には子供も連れて受講することもあります。 ストイックに自分を追い込むことは圧迫感しかなく、せっかくの学びの吸収率をさげてしまうと焦りも感じました。 そこで、子供を巻き込んで楽しく学ぶ方法を模索しました。

 

子供を手話に巻き込む方法

ママの学ぶ姿が子供にとって自然でありたい ↓ 勉強は子供だけではなく、大人になっても学ぶものだという環境作り ↓ 子供が宿題をする様子を親が見るように、私の手話学習を子供は見ています ↓ 見ているだけでは飽き足らず、子供自身も興味を持ち覚えます

 

ここまできたら、完全に巻き込み成功です。

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指文字(50音表)を使っての、指文字しりとりは遊ぶ中で楽しく親子で手話に触れることが出来ます。

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手話検定に向けて勉強していることで、子供たちは刺激を受けそれぞれに英検・漢検と検定試験に取り組むようになりました。 そこで、 私が手話で「青」を表します。 英検5級に向けて英語学習中の息子は英語で「blue」 漢検10級に向けて漢字学習中の娘は漢字で「青」 と書きます。 手話+英語+漢字のコラボ勉強方法は一石三鳥です。

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このように子供を巻き込むことで私自身も楽しく続けることができ、昨年の初級クラスを修了することが出来ました。今年は中級クラスに進級し更に学習を深めています。

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親子で手話ができると、健聴者であっても便利な場面は多々発生します。 例えば遠くにいる子供と会話も可能です。 運動会などで児童席から離れた保護者席にいても伝達が可能になります。 電車に乗車した際も声を出さずに会話を楽しむ事ができます。 手話は障害者だけが使うコミュニケーションではなく健聴者も自由に使うことが出来ます。 子供と一緒に楽しく学ぶ事で親子のコミュニケーションも深まります。 今回の手話以外にもママの学びは子供にとってもいい環境になるかと思います。 この機会にママの習い事を始めてみてはいかがでしょうか。 そして、それが手話であったら嬉しく思います。

 

CHANTOママライター/中谷絢子