汗をかく時期は水分補給が大切。いつもより、多く水分を摂取するよう心がけている人も多いでしょう。しかし運動せずに糖分の多い清涼飲料水を大量に摂ってしまうと、思わぬ症状を引き起こすこともあるようです。
ペットボトル症候群とは…?
今年8月放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)では、“ペットボトル症候群”を特集。症状の発生原因と予防法が紹介されました。
ペットボトル症候群とは、「ソフトドリンクケトーシス」または「清涼飲料水ケトーシス」と呼ばれる“急性の糖尿病”のこと。糖分が多く含まれる清涼飲料水などを大量に飲み続けると、高血糖状態が続いて健康被害を引き起こす要因になります。
発生のメカニズムは、清涼飲料水を飲み過ぎることで血糖値が上昇。血糖値が上昇すると喉が渇くようになるので、再び清涼飲料水を飲んでしまう… というサイクルが原因です。清涼飲料水を飲み続けると、血液が酸性に傾いて腹痛やだるさ、吐き気などの原因に。重症になると意識混濁や昏睡状態に陥って、命に関わることもあるのだとか。
番組に出演していた丸田佳奈先生は、予防法として「水分補給を目的に清涼飲料水を水代わりに飲まない」「多飲の原因になるため、清涼飲料水は空腹時に飲まない」「手軽に飲める環境を作らないため、清涼飲料水を冷蔵庫へ常備しない」といった方法を紹介。水分補給は「水」か「カフェインを多く含まないお茶」を摂るよう喚起しました。
ペットボトル症候群の注目度は高く、SNSなどには「ロクに運動もせず清涼飲料水を飲み続けるのってダメなのか!」「知り合いがペットボトル症候群から糖尿病になってたので他人事じゃない」「やたら喉が乾くと思ったけど、ペットボトル症候群なのかな…? 水分補給は麦茶に変えよう」などの声が上がっています。