今年の夏は驚異的な暑さを記録しており、熱中症患者が続出。ニュースなどを見て対策を立てている方も多いようですが、暑さによって他の症状を引き起こすケースも。“夏の脳梗塞”という病気をご存じでしょうか。

 

“夏の脳梗塞”は熱中症に激似


7月25日放送の『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(CBCテレビ)では、“夏の脳梗塞”について特集。脳梗塞とは、脳に酸素や栄養が送られなくなり脳の細胞が壊死してしまうこと。「手足の麻痺」「言葉のトラブル」「意識障害」といった症状が表れ、一般的に寒い冬に多い病気だと思われています。

 

しかし暑い日が続く夏にも注意が必要。実は、脳梗塞の発症件数は夏が最も多いのです。特に気温が30℃以上の時は、65歳以上の方の脳梗塞による死亡率が急増するのだとか。

 

夏の脳梗塞の原因は“夏血栓”。汗をかき脱水状態になることで血液がドロドロ状態になり、そのままにしておくと血管内に“血栓”ができてしまうのだそう。血栓ができることによって、脳梗塞だけではなく心筋梗塞や肺塞栓といった病気を引き起こすこともあります。

 

夏の脳梗塞の初期症状として上げられるのは、めまい、疲れ、手足のしびれ、頭痛など。しかしこの症状が熱中症に非常によく似ているため、発見が遅れてしまうことも。もしも夏の脳梗塞の疑いがあったら、すぐに病院へ行って処置を受けるようにしましょう。

 

予防法としては、第一に水分補給があります。

8~13℃ほどの冷たすぎない水を、小分けに飲むのがポイント。生活習慣の改善をするのも効果的で、お酒の量を適量(1日にビール中瓶1本程度)に抑えたり禁煙や太りすぎない食生活をすると良いのだそう。また、血液をサラサラにする青魚、納豆、味噌汁、血管をやわらかくするタマネギ、キュウリ、ココアなどを摂取するのも効果的出そうです。