4.背中に汗取りパッドを入れる

 

shutterstock_1038904792 ガーゼを何枚か重ねたシート状の汗取りパッドが市販されていますので、赤ちゃんの背中に入れておき、汗をかいたら抜き取るようにすると、眠りかけている赤ちゃんを着替えで起こすこともなく便利です。

 

5.汗をかかかないよう、空調の効いた涼しい場所で過ごす

 

近年の夏は異常に暑いので、熱中症の対策として、エアコンは欠かせません。ただ、夏じゅう汗をかかない環境にいてばかりだと、確かにあせもはできないかもしれませんが、体温調節に欠かせない汗腺が十分に発達しないという弊害も出てきます。人間の全身には約500万個の汗腺がありますが、そのうち実際に汗を出せる「能動汗腺」の数は育った地域や人によって異なります。そして、その数は2歳までにどの程度汗をかいたかで決まるため、赤ちゃんの頃にあまり汗をかかずに過ごすと、大人になってから、必要な時に汗が出ず、熱中症や皮膚疾患のリスクが高まると言われています。暑くても、危険のない範囲でしっかり汗をかいて遊び、そのあとは清潔にする…という習慣をつけるのがベストですね。

 

 

まとめ


あなたのあせもケアは間違っていませんでしたか? 正しい予防やケアをしていても、とびひや「あせものより」と呼ばれる化膿した状態になってしまうこともあります。「赤いプツプツ」ですまなくなったら、すみやかに受診して早めに治療して下さいね。

取材・文/高谷みえこ

参考:函館市「赤ちゃんの肌トラブルの予防とケア」https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2014012800877/files/no46.pdf

花王「汗の基礎知識」(神戸大学 人間発達環境学研究科監修)https://www.kao.co.jp/8x4/lab/article04/

東アジア研究, 13(4):602-640, 1976