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通勤通学などで多くの人が利用する電車では、マナーを守って乗車することが何よりも大切。しかし「電車内で飲食をするのはマナー違反か」というテーマは長い間議論の中心となっており、未だに決着を迎えていません。

 

子どもが電車内でお菓子を食べるのはセーフ?


電車の中に持ちこむ食べ物といえばサンドイッチやおにぎりといった軽食が思い浮かびますが、子どもたちはお菓子が大好き。そのためネット上では、「電車内で子どもにお菓子を食べさせるのはアリ?」という新たなテーマが誕生しています。

 

否定派の人からは「電車はお菓子やご飯を食べる場所じゃないでしょ」「スナック菓子の食べカスをポロポロ落とす子どもが多いし、絶対にやめてほしい」「電車で子どもがお菓子食べてると、こぼすんじゃないかヒヤヒヤしてくる」など厳しい意見が続出。「“しつけ”の一環としてお菓子を食べさせたくない」と考える人も多く見られました。

 

いっぽう、肯定派は「子どもがグズって泣き出すより、お菓子を食べさせてご機嫌とった方が良いと思う」「電車に乗って緊張している子どももいるだろうし、お菓子くらいは許すべきでしょ」といった考えの人が多いようです。なかには「飴とかガムなら音も匂いもしないしセーフ」「親がちゃんとゴミを片づけるんなら気にならない」など、条件つきならオーケーという人もチラホラ。

 

子どもにお菓子をあげるときは、周囲の人にちゃんと気をつかった方が良さそうですね。

 

電車内で食べても良いと思う食べ物


条件つきなら電車内での飲食を許せるという人たちは、果たしてどのようなボーダーラインを定めているのでしょうか。乗り換え案内サービス「すぱあと」を運営する「ヴァル研究所」が昨年実施した「電車やバスでの飲食に関する意識調査」では、「食べても良いと思う食べ物」のリサーチが行われました。

 

「ミントタブレット」「ガム」「飴」は問題ナシという人が全体の9割近くを占めましたが、ジャンルが軽食に変わると支持率がガクッと急落。「パン」と「おにぎり」を食べても良いと考えている人は約30パーセントで、「ホットスナック・揚げ物」を支持する人は1割にも満たない結果となっています。

 

年代ごとに考え方が変わってくるのも特徴的で、10代の回答者は7割近くが「パン」「おにぎり」は食べても良いと認識。しかし年齢が上昇していくにつれて肯定派は徐々に減っていき、70代以上の人は約80パーセントが「パンもおにぎりも食べるべきではない」と考えていることが明らかになりました。

 

どうやら若い世代ほど車内飲食に抵抗がないようです。果たして今の10代が70歳になったころに同じアンケートを実施したら、どのような結果になるのでしょうか。

 

文/長谷部ひとみ