暑くて寝苦しい夏の夜に必要不可欠な“エアコン”。家族で寝室が別々の場合、“それぞれの部屋にエアコンを設置するかしないかで迷う”という声は少なくありません。なかでも子ども部屋へのエアコン設置は、家庭によって意見が分かれるようです。

 

子ども部屋にエアコンを設置してる・してない理由とは


先日、ネット上では「子ども部屋にエアコンを設置しているかどうか」を巡って様々な意見が飛び交いました。たとえば子ども部屋に“エアコンを設置していない”というある家庭では、暑い夏場のあいだだけエアコンのある部屋で家族一緒に寝ているとのこと。

 

実は同じ方法で夏場をのりきる家庭は少なくないようで、「夏場のエアコンは毎日のことだし、電気代とCO2が気になるから一緒に寝るようにしてる」「あまり子ども部屋を快適にすると部屋から出てこなくなるから、あえてつけていない」「子どもがもう少し大きくなってからエアコンは考えようと思ってる」といったさまざまな“エアコンを設置しない”理由が寄せられました。

 

しかし大多数を占めたのは、“エアコンは部屋ごとに設置している”という声。その理由には「暑くて寝るときがかわいそうだから」「エアコンがないと暑くて寝られない」「上の子が受験だったので、去年ようやくつけた」「部屋で寝る寝ない関係なく、子どもの友達がよく遊びに来るのでつけるようになった」などの意見が上がっています。

 

また、なかには「寝るときは一緒。勉強したり、友達が来たときにつけてる」「子ども部屋のエアコンをつけるのは、“勉強するとき”と“寝るとき”だけ」という声のように、エアコンを設置しつつ使い方を工夫している人もチラホラ見られました。

 

「エアコンを設置してほしい」という市民の声も…


多くの家庭でエアコンが設置されているいっぽうで、子どもたちが通う公立学校のエアコン設置率はまだまだ低いようす。文部科学省が発表した「公立学校施設の空調設備状況の調査」によれば、教室のエアコン設置率は41.7%と全体の半数を下回る結果に。

 

ネット上でも“教室にエアコンがついていない”という声が多いようで、「夏場は扇風機だけ。授業参観に行くとあまりの暑さに驚く」「この暑さでエアコンなしじゃ、勉強だって集中できるわけないよ」「せめて体育館だけでもつけてやってほしい」などの声が上がっていました。

 

また、埼玉県白岡市の公式サイトでは、埼玉市民が市長に送った「小中学校のエアコン設置について」の手紙を公開しています。手紙には「子どもが毎日ぐったりして帰ってくる」「扇風機だけでは暑さ対策にならない」「熱中症対策としても早急にエアコンを導入してもらいたい」という“エアコン設置”を求める声が。市民の願いに対して、市長からの返事は「昨今の記録的な暑さに対して、扇風機で通風を良くするだけでは限界があると考えている」「エアコン設置に向けて、具体的な検討を進めていきます」とのこと。

 

これから暑さは増すばかり。子どもたちには快適な環境で過ごさせてあげたいですね。

 

文/内田裕子