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日常会話には「早く結婚しないの?」「子どもはまだ作らないの?」など、うっかり口に出してはいけないデリケートな話題がチラホラ。近ごろは「子どもが一人っ子だとかわいそう」という言葉に注目が集まっています。

軽い気持ちで一人っ子を話題にするのはNG


「マイペースな性格」「甘やかされてそう」といったイメージで語られることが多い“一人っ子”。しかし中には、ママ友や職場のお客さんから面と向かって「お宅は一人っ子だからかわいそうね」と言われたお母さんも。

 

過去に似たような体験をしたお母さんからは、「『兄弟がいるから必ず幸せとは限りませんけどね』みたいな感じで返すと良いですよ」「幼稚園のママ友から言われたことある。『えっ!? 私も姉弟いないんですけど、私ってかわいそうなんですか!?』って大げさに答えたら、気まずそうに去っていった」「『今の時代は一人っ子って普通ですよ? 古風な考え方なんですね』ってヤンワリ返すのがおすすめ」など“必殺のフレーズ”が多数寄せられました。

 

「流産や不妊治療や、色々事情がある人も多いんだから他人がとやかく言う話題じゃないよね」「人それぞれなんだから、何も考えず口にしないでほしい」「子どもの前で言われると、我が子の存在が否定されたようで腹が立ちます」といった声も多く上がっており、やはり軽い気持ちで話題にしてはいけないテーマのようです。

一人っ子の印象を徹底調査


以前放送された『ウワサの保護者会』(NHK)では、「ひとりっ子 ワガママってホント?」というテーマを掲げて様々な調査が行われました。一人っ子に対するイメージを街頭インタビューすると「競争心がない」「お金をかけてもらえる」という意見が目立ちましたが、最も多かったのは「ワガママ」という回答。

 

「僕が一人っ子なのでマイナスイメージはあまりなくて」「愛情注いでもらって良い育ち方したのかなと思ってます」と自信を持って答える男性もいましたが、一緒にいた彼女からは「言っていいのかな…? ちょっとワガママなところがある」というコメントを受けてしまいました。

 

教育評論家の尾木ママで知られる尾木直樹先生は、ゲスト出演したお母さんたちとディベートを開始。子どもが一人っ子というお母さんの中には、トラブルが起きた時に「一人っ子だから」と責められないよう子どもを厳しくしつけるケースも多いようです。

 

しかし尾木先生からは、しつけの仕方を間違えると大人に気を遣いすぎる“いい子症候群”の子どもを生み出してしまうと警告が。続いて「子どもはワガママでなきゃおかしいのよ。子どもが何か悟ったような状況だったら可愛くないじゃない?」という持論も展開されました。

 

一人っ子だからといって特別視せず、自然体で子どもと接するのがベターかもしれませんね。

 

文/長谷部ひとみ