ママの話題・関心のうち「ダイエット」はみんな気になるキーワード。「食が細い」なんてうらやましい…と言いたいところですが、わが子の食が細くて悩んでいるママにとっては、かなり切実な問題なんです。今回は、お子さんがあまり食べない・食に興味がないなどで悩んでいるママたちに事情を聞いてみました。
目次
きょうだいでも食べる子と食べない子が。体質なの?
「上の子の食がとても細いです。1歳の妹の方が三倍食べるほどです。元気に活動していますし、体調も悪くなさそうですが、手足がとても細いので、大丈夫かなと心配で…。盛りつけをかわいくして気分を盛り上げてみたり、公園で走り回っておなかを空かせるなど色々工夫しているのですが、なかなか毎日というわけにもいきません。体質で済ませていいのかどうか、悩んでいます」(Tさん・32歳・3歳の男の子のママ)
好き嫌いや偏食ではないけれど…
「特定のものが食べられない訳ではなく、ご飯を食べるという事に興味が薄いようです。保育園の給食も、最低限は食べているようですが、家では出した食事の3分の1も食べず、もう少し食べてみようとすすめるのに毎日四苦八苦…。あまりしつこく食べさせようとすると、食事の時間が苦痛になってしまうので、ごはんやおかず、それぞれに口をつけたら少なくともOKとしているのですが、この量で足りるのかと気になります。体重も軽め、身長は今は平均程度ですが、この先大きくなれるのかな?」(Gさん・29歳・4歳の女の子のママ)
みんなのやっている対策は?
次に、「うちの子、食が細くて心配…」というママたちが試してみた作戦をいくつか紹介します。とっくにやってる人も、まだの人もぜひ参考にしてみて下さい。
大きめのお皿に小さく盛りつける
子ども用の食器は小さいので、同じ量でも山盛りに見えてしまい、小食な子は「とても最後まで食べられない」と感じしまう可能性が。大人と同じ食器に、最初はママから見ればびっくりするほど少量に盛りつけるところから始めてみましょう。
ジュースをやめてみる
食事をあまり食べないとビタミン不足も気になるため、野菜や果物のジュースなら…と飲ませていることがあるかもしれません。しかし、野菜・果物100%ジュースであっても糖質が多く含まれます。そのままの果物を食べるのと比べて糖の吸収が早いので、血糖値の急な上昇につながり、食事時におなかがすいていないという状態になりかねません。水分は無糖のお茶などにかえてみましょう。
一緒に料理をしてみる
保育園や幼稚園では、芋ほりやいちご狩りなどの行事のほか、園庭で育てた野菜をみんなでクッキングする活動を取り入れていることがあります。普段は食べられない食材がこの時だけは食べられた、とても食の細い子がおかわりして食べたなどの話を保育士さんから聞いたことがあるママも多いはず。
家でも、豆ごはん用にさやをむいてもらう、ラップにごはんをのせておにぎり作り…など、一緒に料理をすることで、食への興味のきっかけになればラッキーですね。
睡眠時間も見直す
仕事が終わってからお迎え、買い物、食事作り、お風呂…と忙しい平日の夜。どうしても寝る時間が遅くなりがちですが、実は、睡眠時間が短すぎると、食欲を調節するホルモンのバランスが乱れやすいことが分かっています。できれば10時までには寝かせてあげたいですね。
小さいころに食が細かった子は、大きくなるとどうなる?
現在、大学生のお子さんを持つママに聞いてみたところ、次のような答えが返ってきました。
「小さい頃は、朝はフルーツひとかけら、昼は給食を限界まで少なくしてもらって何とか食べ、夕食は小さなお茶碗とお皿2品を食べきるのに付き添って45分…と、全然食べなかったんです。
小学校も、給食の量が多いことが苦痛で一時不登校になりかけ、相談して、がんばっても無理な時は残してもいいと何度も言ってやっと学校に行けるようになりました。それが、4年生の時にスポ少でサッカーを始めて、5年生頃から少しずつ食べる量が増えてきました。それでも他の子と比べると半分くらいかな?という感じでしたが、身長はちゃんと伸びて、今では家族の中で一番背が高いですよ。
ほかのお母さんと話していると、高校時代は息子さんがごはんを4杯おかわりしたなんて聞きますが、うちはそこまで食べることはなかったので、やはり生まれつきの食べる量は多い少ないがあると思います」
小学校高学年のお子さんのママはこう話しています。
「上の子は食べることであまり困らなかったのですが、下の子は2歳前後から苦手な食べ物が多く、食べる量も本当に少ないので心配でした。給食もあまり完食はできておらず、体は小さい方です。ただ、熱を出したり病気にかかることはあまりないし、成長曲線の下の方に沿ってカーブは描いているので、私としてはモリモリ食べてほしい気持ちはありますが、もう少し見守っていこうと思います。」
その子に合わせて楽しく食べられる工夫やサポートを
私の周りの大人でも、あまり食に興味がなく、食べ歩く時間とお金があれば他のことに使いたい…という感じの人が何人かいます。
子ども時代について聞いてみると、やはり、小さい時から食は細かったそう。お母さんの料理が美味しくなかったという訳ではなく、食べるより遊ぶ方が楽しかったとのことでした。
成長や健康に問題がなければ、これも個性のうちなのかもしれませんね。
ママは大変ですが、最低限、栄養バランスの取れた食事は意識しながら、時には外食も取り入れて味のバリエーションを増やしつつ、その子に合った量を楽しく食べていけるようサポートしてあげて下さいね。
文/高谷みえこ