子どもの名づけは時に悩ましいもの。子どもを持つ親の中には、何カ月も頭を抱えたという人もいるのではないでしょうか。最近では、出産間近の母親から寄せられた“子どもの名前に旧字体を使うのはアリ?”という相談を巡って議論が勃発しました。
名前に旧字体の「ゐ」をつけるのはあり? なし?
相談内容は、旦那さんがもうすぐ生まれる娘の名前に「ゐ」をつけたがっているというもの。夫の家系は名に「ゐ」を持つ女性が多いため、先祖に習って娘の名前にも「ゐ」をつけたがっているようです。しかし彼女は「古めかしいのでは?」と疑問に感じ、掲示板に意見を求めました。
まず賛成派の意見には、「今はキラキラネームが多いし、あえて古い字を使うのも新鮮でいい」「女性らしい柔らかな丸みがあって個人的には素敵だと思う」「抜群のオリジナリティーがありながら、キラキラネームのような浮いた感じもない。私は賛成だな」などの声。古風なイメージが逆にいいと称賛する人が多いようです。
いっぽう反対派の声として「わざわざ『ゐ』を使うと、ややこしい名前だなって印象が強い」「“古風でよい”という人と“古臭くて嫌”って意見に分かれそう。私なら後者」「古めかしい以前に『読めない・書けない・認識しない』人が多すぎる。自己紹介するたびに苦労すると思う」「学校行ったら、からかわれそう」などの声が多く上がりました。
また賛成派の引き合いに出されていた“キラキラネーム”ですが、反対派の中には「成長過程で常に説明する羽目になる。そういった意味では、キラキラネームと同じ」「キラキラネームの子どもと何ら変わりはない」との声も。旧字体を使うべきか否かは、難しい問題のようですね。
子どもの名づけにはどんなことを意識する?
イマドキのママ・パパはどのように子どもの名づけをしているのでしょうか。ミキハウスブランドを手掛ける三起商行が“子どもの名づけ調査”を実施。その調査結果によると「名づけの際に意識すること」上位
3項目には、「音の響き」「字画」「キラキラネームを避ける」が上がっています。
また女の子の名づけについては、「女性らしさ」や「生まれた季節や月」を意識する傾向があることが判明。一方男の子の場合は、「子どもの将来像への願いをこめる」という回答が多い結果になりました。ちなみに「名前に使われていた漢字」ランキングでは、男の子の1位に“たくましい子に”という願いを込めて「太」が。女の子は“人と人とを結ぶ”意味を持つ「結」という字が1位にランクインしています。
賛否両論が飛び交う“ゐ”を使った名づけ。果たしてどっちになったのか、結果が気になるところです。
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文/牧野聡子