6月18日に大阪府北部を震源とした震度6弱の地震が発生し、全国的に防災への意識が高まっているよう。Twitterなど各種SNSでは防災に関する情報を交換し合うユーザーも多く、3年前に刊行されたある“防災ブック”に注目が集まりました。

 

東京都が都内の全世帯に配布した『東京防災』とは?


話題となっているのは、『東京防災』(東京都)というタイトルの本。表紙は「警戒色」(警告色)と呼ばれる黄色×黒のカラーリングで統一され、中央にヘルメットを被ったサイのキャラクター・防サイくんが描かれています。さらに「今やろう。災害から身を守る全てを」というメッセージも綴られ、インパクト抜群の表紙は一度目にしたら忘れられないはず。

 

『東京防災』には東京の地域特性や都市構造、都民のライフスタイルなどを考慮した防災情報が満載。地震発生の瞬間から避難・復興までの流れを想定した「大震災シミュレーション」や、すぐにできる災害の備えをまとめた「今やろう 防災アクション」といった情報が収録されています。

 

かなりカッチリとした防災対策が載っているにも関わらず、イラストが多くて読みやすいのもポイント。例えば「緊急」「衛生」「生活」などのカテゴリーごとに分けられた「もしもマニュアル」では、災害発生時に役立つ知恵や工夫がイラストつきでチェックできます。文章だけではイメージしづらい「心肺蘇生法」や「傷病者の体位管理」の方法もイラスト化されているので、活字が苦手な人もスラスラ読めそう。

 

ネット上では「防災マニュアルとして非常に優秀な1冊だと思います」「都民じゃなくても、防災知識をつけるために読んでおいた方が良いね」「ビニールカバーでしっかり包まれているのが、防災仕様っぽくて好きだな」「あらゆるケースを想定していて、死角が無さすぎる…」など評判の声が相次いでいます。